περισσεύω
エペソ書の重要語彙の目次
エペソ書の重要語彙のリスト
περισσεύω 満ち溢れさせる
- この動詞は、NT/39のうち26回はすべて使徒パウロの書簡の中で使われています。エペソ書では1回しか使われていませんが、実はパウロの特愛用語です。
- 福音書には「五つのパンと二匹の魚による給食の奇蹟」が記されています。人々が満腹したあとで、余ったパンを集めると12かごほどになったとあるように、あり余るほどに与えられたことが分かります。「余った」というところに、この動詞「ペリッセウオー」περισσεύωが使われています。
- コリント第二、9:8には「神は、あなたがたを、常にすべてのことについて満ち足りて、すべての良いわざにあふれるπερισσεύω者とするために、あらゆる恵みをあふれるπερισσεύωばかり与えることのできる方です。」と記しています。
- このように「ペリッセウオー」περισσεύωは、「「満ち溢れる」、「あり余る」、「豊かになる」、「増し加わる」、「ますます富む」ことを意味します。
- エペソ1:8の「神はこの恵み(御子の血による贖い、つまり罪の赦しという恵み)を私たちの上にあふれさせ」てくださいましたが、他にも、神の与えてくださる望み、慰めもあふれるほどにあたえてくださる方です。ちなみに、NIV訳では、この「あふさせてくださった」に lavishedという言葉をあてていますが、lavishは「過度に、気前よく与える(施す)」という意味です。
- 使徒パウロ自身がそのような神の気前の良い恵みにあずかったことを誰よりも自覚した人であり、そのことが主に対する感謝のわざとしての奉仕において秀でた者にさせたと言えます。
- 「あふれ」の祝福がさらに増し加えられていく、そんな世界をより深く知るものとしてくださるのは神です。
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