****** キリスト教会は、ヘブル的ルーツとつぎ合わされることで回復し、完成します。******

「シオン賛歌」と呼ばれる詩篇の存在

33. 「シオン賛歌」と呼ばれる詩篇

  • 詩篇の中には「シオン賛歌」と呼ばれるものがあります。シオンはエルサレムの別名です。エルサレムの南西に位置する小高い丘であり、かつてそこにダビデは契約の箱を安置する幕屋を設置しました。シオンは「聖なる山」「大王の都」「神の都」とも呼ばれます。そこは「麗しさのきわみ」「全地の喜び」「神の住まい」として神ご自身が選ばれた場所です。神はシオンを祝福の基として、そこから全世界に祝福を注がれます。やがて、シオンが神の都として全世界の中心として再建されるべき時が来ます。すでにそれが始まっています。1948年のイスラエルの建国はその歴史的な証であり、神の救いのご計画の最終段階に入ったことを示す出来事です。シオンが再建される時、すべての国々が神の王国に包み込まれることが預言されています。
  • この神の都エルサレム、聖なる山シオンについては、しっかりと学ぶ必要があります。詩篇を理解する上で、また神の民であるイスラエル(ユダヤ人)の神に対する思いと共感するためにも、また、神の救いのご計画における大切な鍵として是非とも知らなければならない知識なのです。
  • 詩篇においてシオンが特筆される理由は、ダビデがそこに幕屋を張り、賛美による礼拝を通して神の臨在がそこに満ち溢れていたからです。ダビデは何にも勝って主の臨在を慕い求めました。他のすべてのことを忘れて主の御顔を慕い求め、その麗しさに浸ろうとしました。いわば、本質追求です。それゆえ、神の臨在と祝福が彼を通して国全体を覆い、イスラエルの歴史の中で最強の国となりました。ダビデの時代は神によって最も祝福された黄金時代が築かれたのです。
  • 「主の臨在こそわがいのち」、これこそダビデの幕屋礼拝の本質です。バビロン捕囚から帰還したイスラエルの民が再建の指針としたのも、まさにかつてシオンでなされていたダビデの幕屋礼拝でした。そのことを念頭におきつつ、詩篇を味わうことが必要です。特に「シオン賛歌」の詩篇はこの理解が必須です。

powered by Quick Homepage Maker 5.2
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional