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「レビ人の存在と働きを重視したエズラ」

8. 「レビ人の存在と働きを重視したエズラ」

〔聖書箇所〕 8章15~19節

8:15 私はアハワに流れる川のほとりに彼らを集め、私たちはそこに三日間、宿営した。私はそこに、民と祭司たちとを認めたが、レビ人をひとりも見つけることができなかった。
8:17 ・・・私は・・私たちの神の宮に仕える者たちを連れて来るように、カシフヤ地方にいるイドとその兄弟の宮に仕えるしもべたちに命じた。
8:18 私たちの神の恵みの御手が私たちの上にあったので、彼らはイスラエルの子、レビの子、マフリの子孫のうちから思慮深い人、シェレベヤと、その子たち、およびその兄弟たち十八名を私たちのところに連れて来た。
8:19 また、ハシャブヤとともに、メラリの子孫のうちからエシャヤと、その兄弟と、その子たち二十名、


1. レビ人が集められた

  • 「神の恵みの(トーヴ)御手が彼のうえにあった」という第7章のキーワードは、第8章でも続いています。但し、エズラ個人ではなく、「私たちの神の恵みの御手が私たちの上にあった」(8:18)と複数形になっています。それは、イスラエルの民が神を礼拝する上でなくてはならない神殿礼拝の働きであるレビ人が集められたからです。
  • 第8章の1~14節には、エズラと共にバビロンからエルサレムに上った人々のリストが記されています。そのリストには民と祭司たちはおりましたが、その中にレビ人はひとりもいませんでした。そこでエズラはレビ人なしで出発することをせず、なんとか彼らを集めようとしました。
  • エズラは、神殿礼拝においても、また神の民の再建においても、レビ人の存在と働きが必要であることをよく知っていたに違いありません。レビ人は神殿礼拝の働き人だけにとどまらず、民たちに律法を説き明かす働きをします(ネヘミヤ8:8~9)。捕囚期間の間にレビ人はみことばの教師となっていたのかもしれません。幸いにも、エズラが優秀なレビ人を集めようとしたことで38名ほど集まりました。レビ人に仕える者たちもいたようで、合わせると総勢258名にものぼりました。
  • 神の民の再建は、神のみおしえを民の一人ひとりに浸透させていくためには、エズラ一人でできることではありません。多くの協力者を必要とします。特に、神のことばにかかわる有能な働き人が必要とされたのです。

2. エズラの冷静沈着なリーダーシップ

  • 第一次帰還者の目的は神の宮を再建するためでしたが、第二次帰還者の目的は、神の民を再建するためでした。エズラの率いる第二次帰還の準備はある意味で用意周到でした。出発前の準備にしても、またエルサレム到着後の行動や手順にしても、実に、整然と秩序正しくなされています。果たして、神の民の再建という大きな目的を神のみことばによって実現することができるのか。それは神によって立てられたエズラの肩にかかっていました。
  • ところが、大きな志と夢を抱いて帰還した第二次帰還者たちを待ち受けていたのはなんと神の民の堕落でした。

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