****** キリスト教会は、ヘブル的ルーツとつぎ合わされることで回復し、完成します。******

「安息の家」の仕様書

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24.の付記. 「安息の家」の仕様書

【聖書箇所】Ⅰ歴代誌 28章1節~21節

1. 「仕様書」と訳されたヘブル語は「タヴニート」

画像の説明
  • 「仕様書」と訳されたヘブル語は「タヴニート」(תַּבְנִית)で、口語訳は「計画」と訳し、新共同訳は「設計図」と訳しています。その語源は「建てる」という意味の「バーナー」(בָּנָה)に由来し、「タヴニート」も「バーナー」も、いずれにも「子」である「ベーン」(בֵּן)の文字が隠されています。御霊による「仕様書」には、神の永遠のご計画とみこころが啓示されており、そこにあるすべてのことが御子との何らかの関連を持っています。そのことを明らかにすることこそ、イェシュアが「五千人の給食の奇蹟」の後で弟子たちに「余ったパン切れを、一つもむだに捨てないように集めなさい。」(ヨハネの福音書6:12)と命じた言葉の意味です。
  • ダビデがその子ソロモンに授けた「安息の家」(「ベート・メヌーハー」בֵּית מְנוּחָה)の仕様書は、御霊によってダビデに啓示されたものです。「安息の家」(Ⅰ歴代誌28:2)は、天にある家の型であり、「神の足台」(同)であり、「聖所となる宮」(同、28:10)であり、神と人とが共に住む家です。神がモーセに示された幕屋がそれでしたが、その原型は「エデンの園」です。ダビデがソロモンに授けた仕様書は「神の宮」(神殿)です。ダビデは「安息の家」を建てる志を持っていました。その建築のために、ダビデにしかできないことを彼はしたのです。そしてその志を継ぐソロモンに対して「強く、雄々しく、事を成し遂げなさい。恐れてはならない。おののいてはならない。神である主、私の神があなたとともにおられるのだからー。主はあなたを見放さず、あなたを見捨てず、主の宮の奉仕のすべての仕事を完成させてくださる。」(Ⅰ歴代誌28:20)と励ましています。

2. ダビデの「志」から学ぶこと

  • ダビデの「志」は神の永遠のご計画と密接につながっています。実はこのことが重要なのです。「志」は、決して自分の「志」ではなく、また自分がしようとしている「幻」(ヴィジョン)でもありません。あくまでも、神のご計画、神が建て上げようとしておられる「御国の幻」です。その幻にしっかりと目を留めなければなりません。その意味においての「幻」や「志」の意味を理解する必要があります。そうでないと、箴言29章18節に警告されているように、「幻がなければ、民はほしいままにふるまう」結果となってしまい、その影響が幾世代にも及んでしまうのです。神のご計画の全体像を鳥瞰的に知るためには、創造論と終末論に対する知識が必要です。そこが不明確な「幻」や「志」は神のみこころの的をはずしてしまいます。ダビデの「志」がそうであつたように、神のご計画とその目的を知ることによって、今の自分にできることが見えて来ます。そして周到な準備をすることができるようになることを信じます。
  • 神の不可抗力的な神のご計画とみこころを知ることで、今神が自分に望んでおられるみこころが見えて来ます。またそのことを吟味するためにも、前者の神の不可抗力的な神のご計画とみこころを知ることが優先事項となるのです。そのためには、ダビデがそうであったように、「ただ一つのこと」(One Thing)として「主を知ること」が、いかなる奉仕にまさって優先されなければならないのです。これはダビデの霊性であり、マリヤの霊性であり、そしてキリストの花嫁である教会の霊性なのです。

2017.3.24


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