キリストの再臨と最後の新天新地の完成
付記
キリストの再臨と最後の新天新地の完成
注1
●終りの時の大いなる患難時代とキリストの再臨との関係において諸々の説がある。患難時代前再臨説をとる者は、教会は患難時代直前に空中に一挙に引き上げられて主と会う、これは教会が患難時代にはこの地上に不在であることを意味し、空中に引き上げられるのは教会を終末の患難から救い出すことを目指していることとなる。他方、患難時代後再臨説は,教会は患難時代を免れることなく,あらゆる苦難を経験することになるが,最後まで主が教会,神の選びの民を守り通されるという見解を取っている。このほかにも両説の中間に立つ二、三の説がある。
注2
●千年王国の考え方には大きく三つの立場がある。ひとつは「無千年王国説」、これは精神的に、イエス・キリストがおいでになる前に、イエス・キリストを信じている者の心の内には神が支配しておられる王国が実現しているという立場。もうひとつは、「千年期後再臨説」と言って、アウグスチヌス、ルター、カルヴィン、ウェスレーのように、今の教会時代こそが千年王国だと考える立場である。三つ目は、今日の福音派のように、キリストの空中再臨と地上再臨があってからあとに千年王国が実現する立場、これを「千年期前再臨説」という。