ソロモン神殿における賛美礼拝
歴史書(2)の目次
D. モーセの幕屋とダビデの幕屋の綜合としてのソロモン神殿の礼拝神学
D-2 ソロモン神殿における賛美礼拝
(1) 〔ソロモン神殿の規模〕 (歴代誌第二、3章1~3節)
- その大きさは「長さ60キュビト、幅20キュビト、高さ30キュビト」とある。モーセの幕屋と比べてと、長さが3倍、幅が2倍弱、高さが3倍に拡大されている。※脚注1
※脚注2
(2) 〔ソロモン神殿の賛美礼拝制度〕
① ダビデの目指した賛美礼拝は、組織的で、世襲的音楽専門家集団が存在した。
② 組織的な賛美礼拝はダビデ以降、ソロモンで発展し、定着するに至る。芸術的領域まで高められた賛美とその内容は、やがて『詩篇』として集大成されることになる。
(3)〔第二神殿〕(ゼルバベルの神殿)
- 捕囚解放後、再建された第二神殿は、まさにダビデが規定し、実際にソロモンの神殿でなされていた賛美礼拝を受け継ぐ形で復活したのである。
※脚注1
神殿は必ずしも特別に巨大であったとは言えない.むしろそれに使用された資材や,装飾品,調度品の質に,ソロモンは最良の物,高価な物を用いたようである。至聖所の内部だけで使われた金は6百タラント(1タラントは34キログラム)、つまり約20トン強の量である。
※脚注2
ソロモンの神殿の復元図は学者によって異なる。なぜなら、聖書の記述はすべての情報を完全に提示していないからである。