テット瞑想(2)「トーヴ」
詩篇119篇の22の瞑想の目次
テット瞑想(2) 「トーヴ」
- テット(ט)の段落では、形容詞の「トーヴ」טוֹב(tov)という言葉が5回、そしてその親類に当たる動詞や名詞がそれぞれ1回ずつ使われています。「トーヴ」טוֹב(good) は「良くして」「良い」「いつくしみ深い」「しあわせ」「まさるもの」というふうに訳されています。
65
主よ。あなたは、みことばのとおりに、
あなたのしもべに「良く」 (טוֹב)してくださいました。
66
「よい」※(טוּב)分別と知識を私に教えてください。
私はあなたの仰せを信じていますから。
67
苦しみに会う前には、私はあやまちを犯しました。
しかし今は、あなたのことばを守ります。
68
あなたは「いつくしみ深く」(טוֹב)あられ、いつくしみを施され(分詞ヒフィール態מֵטִיב)ます。(新共同訳:「あなたは善なる方、すべてを善とする方。」)
どうか、あなたのおきてを私に教えてください。
71
苦しみに会ったことは、私にとって「しあわせ」(טוֹב)でした。
(新共同訳:卑しめられたのはわたしのために「良い」ことでした。)
私はそれであなたのおきてを学びました。
72
あなたの御口のおしえは、
私にとって幾千の金銀に「まさるもの」(טוֹב)です。
(新共同訳:わたしにとって幾千の金銀に「まさる恵み」です。)
- このように、神が「良い方」であるならば、その方とかかわることでもたらされることはすべて良いことです。この認識(受け止め方)こそが、私たちのアイデンティティの根を太いものにしていきます。そして、成熟へのあこがれを抱かせるのです。
※「トゥーヴ」טוּבは名詞(男性)。女性名詞は「トーヴァー」טוֹבָה。
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