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バビロンでのダニエルと三人の友

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1. バビロンでのダニエルと三人の友

【聖書箇所】 1章1節~21節

ベレーシート

  • ダニエルが当時要する歴史的背景を以下の通りです。ダニエルはバビロンの皇太子ネブカデネザルがエルサレムを包囲した時、自分の父の危篤を知り、自国に戻る際に人質として捕らえられた数人の中の一人でした。ダニエルは王族の一人なのです。

画像の説明

  • ダニエルと同時代の預言者としては、エレミヤ、エゼキエル、ハバクク、オバデヤがいます。
  • 主イエスは、ダニエルを実在の預言者として言及され、ダニエルのヴィジョンの中のユニークな表現である「人の子」を、ご自分のこととして語っています(マタイ24:30、26:64、マルコ14:62、ルカ22:69など)。

1. ネブカデネザルに仕えるために教育を受けた者たち

  • B.C.605に、人質として捕らえられていった者たちがどれほどの数であったかその正確な人数は聖書には記されていませんが、その中から王族・貴族出身の四人の有能な若者がネブカデネザル王に仕えるための教育が施されました。その中にダニエル(ベルテシャツァル)、ハナヌヤ(シャデラク)、ミシャエル(メシャク)、アザルヤ(アベデ・ネゴ)がいました。括弧の中の名前はバビロン名です。後の三人の名前は、ヘブル名よりも、バビロン名で覚えている者が多いと思われます。なぜならその三人の名前はー「シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴ」ーと七五調で覚えやすいからです。
  • 四人の若者のヘブル名には以下のように意味があります。

    (1)「ダニエル」דָּנִיֵאל・・・神は私のさばき主
    (2)「ハナヌヤ」חֲנַנְיָה・・・主はあわれみ深い
    (3)「ミシャエル」מִישְׁאֵל・・神のよう方が他にいるだろうか
    (4)「アザルヤ」עַזַרְיָה・・・主は助けてくださる

    ●彼らの名前は、主がどのような方であるかが分かる名前でした。このような名前がつけられるたことは、彼らが神に愛されているという預言的なしるしだったと言えます。

  • 彼らが選ばれた理由は4節にあります。

    【新改訳改訂第3版】ダニエル書 1章4節
    その少年たちは、身に何の欠陥もなく、容姿は美しく、あらゆる知恵に秀で、知識に富み、思慮深く、王の宮廷に仕えるにふさわしい者であり、また、カルデヤ人の文学とことばとを教えるにふさわしい者であった。

    【新共同訳】
    体に難点がなく、容姿が美しく、何事にも才能と知恵があり、知識と理解力に富み、宮廷に仕える能力のある少年を何人か連れて来させ、カルデア人の言葉と文書を学ばせた。


2. 神の民としてのアイデンティティを守るチャレンジ

  • 彼らには、王の食べるごちそうと王の飲むぶどう酒から、毎日の分を彼らに割り当てられるという破格の優遇が与えられていましたが、それが神を信じる者にとっては信仰的なチャレンジでした。なぜなら、それらのごちそうには肉類が多く、律法の規定からすれば、汚れた物とされている物もあったからです。主の民にとっての食物規定は神の民であるアイデンティティと深く結びついていたのです。
  • 四人の若者は菜食主義者だったのではありません。コルシェと言われる「食物規定」を守るための戦い、すなわち神の民のアイデンティティを守るための戦いを余儀なくされたのです。今日でも、メシアニック・ジューを日本に招く場合、招く側ではユダヤ人に対する食事にとても気遣うと言われています。
  • そこでダニエルは、王の食べるごちそうや王の飲むぶどう酒で身を汚すまいと心に定め、身を汚さないために、十日間、野菜と水だけを与えてもらうように嘆願しました。世話役はこの申し出を聞き入れ、十日間、彼らをためしたのです。その結果は、15節にあるように、「彼らの顔色は、王の食べるごちそうを食べているどの少年よりも良く、からだも肥えていた」ために、今後、世話役は、四人の者に野菜を与えることにしたのでした。こうして彼らの神に対する忠誠を第一にするという信仰のチャレンジはクリアーされたのです。
  • この出来事はバビロンという異教の地で、神の民が神を第一優先にして生きる戦いがはじまったことを意味していたのです。逆境においても、この戦いは終わることなく続いていきます。

3. 十倍もまさっていた知恵と悟り

  • 神は、バビロンに連れて来られた四人の若者に知識と、あらゆる文学を悟る力と知恵を与えられました。特にダニエルには、ヨセフと同様に、すべての幻と夢とを解くという特別な力を与えておられました。これがこのダニエル書の価値を大いに高めている理由です。
  • 彼らは、バビロンにいるどんな呪法師よりも「十倍」もまさっていたのです。「」という数字、14, 15節にも「十日間」という形で「」という数字が使われています。この数字は完全数であり、「比べものにならないほどに完全」という意味のようです。


2013.8.6


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