ヘブル語の時制概念
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ヘブル語の時制概念
- ヘブル語の時制概念はかなり自由です。ヘブル語の時制は完了形と未完了形しかありませんが、未完了形といっても必ずしも未来の行為を表わすとは限りません。過去の行為を表わすこともできます。
- 特に、神が主語となる場合には、過去と未来が厳密に分けられることがありません。なぜなら、神は常に働いておられますから、過去に行われたことは未来においても現実となるからです。ですから、未完了形の動詞が過去の行為を表わすと同時に未来の行為をも表わすことができるのです。また反対に、完了形の動詞がまだ起こってしない神の行為に対しても使われます。神が確実に実現されることは、たとえまだその出来事が完了されていなくとも、完了形で表わされることが多いのです。
- それゆえ、私たちが今どのような現実に生きていたとしても、確かな希望を持つことができるのです。
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