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ミカ書の瞑想を始めるに当たって

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0. 「ミカ書」の瞑想を始めるに当たって

1. 「ミカ書」の知名度

  • 「聖書を横に読む」取り組みとして、イザヤ書を瞑想した後に、ミカ書を選んだのは、ちょうど、時期がクリスマスシーズンであったことと、ミカ書ならば分量として年内に終えられるという便宜的判断によるものです。しかし私たちの神は、いつも私たちの思いや考えを越えた導きをなされる方だということを念頭に置きつつ、その導きを期待したいと思います。
  • 「ミカ書」と言えば、クリスマスの時期にキリスト(救い主)がどこで生まれるかという聖書的根拠として、特に、5章2節のみが引用される程度ではないかと思います。つまり、ベツレヘム(=エフラテ)からイスラエルの偉大な支配者(牧者)が出るという預言です。

【新改訳改訂第3版】ミカ書 5章2節
ベツレヘム・エフラテよ。あなたはユダの氏族の中で最も小さいものだが、あなたのうちから、わたしのために、イスラエルの支配者になる者が出る。その出ることは、昔から、永遠の昔からの定めである。

  • この情報だけでも、「ミカ書」は永遠に価値のある預言書と言えます。実際、ヘロデ王の時代にその預言が実現しました。不思議な星を見た東方の博士たちは、ユダヤのエルサレムにやって来て、ヘロデ王にこう言いました。「ユダヤ人の王としてお生まれになった方はどこにおいでになりますか。私たちは、東のほうでその方の星を見たので、拝みにまいりました。」と。それを聞いたヘロデ王は民の祭司長たち、学者たちをみな集めて、キリストはどこで生まれるのかと問いただしました(マタイ2:4)。そこで彼らは聖書を調べ、ミカ書5章2節の箇所を見つけ出したのです。
  • 「なぜキリストはベツレヘムで生まれたのか」、「なぜイェシュアはベツレヘムで生まれなければならなかったのか」。そこには神の必然性があるはずです。神のドラマには多くの歴史的な事柄が緻密につながっています。ベツレヘム(エフラテ)はダビデの出身地です。イエス・キリストがベツレヘムで生まれるためには、実に不思議とも思える絶妙な神の導き(タイミング)があったのです。神が歴史の舞台に介入されなければ、決してあり得ない出来事だったのです。

●「ベツレヘム」を中心としたマトリックス的瞑想は⇒こちらを参照

2. ミカのプロフィール

(1) 出身

画像の説明

  • さて、1章1節によれば、預言者ミカは「モレシェテ人」とあります。つまり、それはモレシェテの出身という意味です。ヘブル語では「モーレシェット」(מוֹרֶשֶׁת)。そこはエルサレムの南西30キロに位置する町です。この場所はアッシリヤの王セナケリブがB.C.701年に奪った後にペリシテ人にゆだねてから「モレシェット・ガット」(מוֹרֶשֶׁת־גַּּת)と言われるようになっと言われます。そのために、預言者のミカは自分の生まれ故郷からエルサレムに移ることを余儀なくされたようです。
  • そもそも「モーレシェット」は「所有する、占領する、相続する」という意味を持つ動詞「ヤーラシュ」(יָרַשׁ)から生まれた名詞(地名)です。預言者ミカは、イスラエルやユダが犯した罪のゆえに、自分の生まれ故郷を喪失した経験を持つ人物であったという事実です。

(2) 使信の内容

  • ところで「ミカ書」の中には、キリスト(メシア)の初臨再臨によるメシア王国、そして新天新地における新しいエルサレムの領域についての預言がなされているように見えます。とすれば、「ミカ書」はイザヤ書をかなりコンパクトにした書であると言えますが、「ミカ書」の個性をも味わいたいと思います。その個性の一つとして、ミカは自分の出身地以外には、自分自身についてほとんど語っていないことが挙げられます。
  • 預言者イザヤが「ユダとエルサレムについて」見た幻を語っているのに対して、預言者ミカは「サマリヤとエルサレムについて」見た幻を語っています。




2014.12.12.


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