****** 教会は、ヘブル的ルーツとつぎ合わされることで回復し、完成します。******

主を恐れる力強い信頼は、子たちの避け所となる

文字サイズ:

箴言は「父から子への知恵」、主にある家庭教育の根幹を学ぶ最高のテキストです。

26. 主を恐れる力強い信頼は、子たちの避け所となる

【聖書箇所】14章1, 26, 27節

ベレーシート

  • 箴言は主にある家庭を建て上げる上で最高のテキストです。今回は、14章から1節、および26〜27節を取り上げます。主にある家庭を建て上げるためには「夫と妻」(両親)の健全なパートナーシップが必要です。健全なパートナーシップとは、夫と妻がいずれも神を恐れる敬虔な一つのからだ(チームメイト)であることを自覚する必要があります。
  • 箴言はしばしば父親の視点で書かれていますが、そこには必ず母親もいると見なすことが重要です。その視点から「主を恐れる両親」とその下にある子どもたちの祝福を考えてみたいと思います。

【新改訳改訂第3版】箴言14章1節
1 知恵のある女は自分の家を建て、愚かな女は自分の手でこれをこわす。

【新改訳改訂第3版】箴言14章26〜27節
26 力強い信頼は【主】を恐れることにあり、子たちの避け所となる。
27 【主】を恐れることはいのちの泉、死のわなからのがれさせる。


1. 【主】を恐れることとは何か

  • 26節と27節には「【主】を恐れること」というフレーズが繰り返されています。「【主】を恐れること」(「イルアット・アドナイ」יִרְאַת יהוה)とはどういうことでしょうか。新約的に言い換えるなら、「敬虔」という言葉になります。「敬虔」を意味するギリシア語としては「ユーラベイア」(εὐλάβεια)、あるいは「フォボス」(φόβος)がそれに当たります。一見、抽象的なこのフレーズを家庭教育という領域で理解した場合、どういう意味になるかを考えてみたいと思います。
  • 26節によれば、「【主】を恐れること」と「力強い信頼」は同義です。そしてそれは子どもたち(子孫)にとっての「避け所」(「マフセ」מַחְסֶה)、また、27節にある祝福の「いのちの泉」(「メコール・ハッイーム」מְקוֹר חַיִּים)ともなるのです。とすれば、両親の敬虔による「力強い信頼」はきわめて重要です。しかもそれは神のヴィジョンと密接なかかわりを持っているゆえに、最高の教育であり、すぐれた実を結び、最高の保証をもたらすことにもなるのです。

2. 夫婦(両親)における力強い信頼

  • 使徒パウロはエペソ人への手紙の中の「夫と妻の教え」において、「キリストを恐れ尊んで、互いに従いなさい」(5:21)と記しています。この「互いに従う」とは、お互いが同等の権威を持つという事ではありません。神の創造の秩序においては「夫は妻のかしら」です。これは神が定めた無条件の秩序であり、選択の余地はありません。家庭を創造された神が宣告したことばだからです。夫婦が主を恐れるという場合、この秩序を重んじなければならないことは言うまでもありません。では互いに従うという意味は何でしょう。それはそれぞれが自分に与えられた秩序に従い、夫は妻を愛し、妻は夫に従うことを実践するのです。神は家庭を建て上げるチームメイトである夫と妻に対して同等に導かれます。神が夫に対してだけ語り、妻に対して語らないということはありません。
  • たとえば、処女マリヤは御使いガブリエルから胎の中に子を宿すことを語られます。しかし同時に、夫となるヨセフにもそのことが神のご計画であることが語られ、それを受け入れるように諭されます。そしてヨセフはそれに従いました。神殿の建設の夢を与えられたダビデは預言者ナタンにそのことを話しますが、ナタンはその夢はダビデの息子ソロモンによってなされることをダビデに告げます。ダビデもそのことを受け入れたのです。マリヤとヨセフ、ダビデとナタンは神のヴィジョンを建て上げるために神に用いられたチームメイトと言えます。
分裂.JPG
  • こうしたチームメイトは夫婦のみならず、王とそれを支える側近たちとの関係でもあります。たとえば、ソロモンの後を継いで即位したレハブアムに対して、ヤロブアムは北の10部族を代表して、父ソロモンが人々に負わせていた重いくびきを軽減してくれるように訴え出ます。その時レハブアムはこの訴えを協議するために、長老たちと若者たちに助言を求めます。長老たちは「この民(北の10部族)に優しくするなら、彼らはいつまでもあなたのしもべとなるでしょう」と助言しました。ところが若者たちの助言は「より重いくびきを与えることで、だれが王であり、支配者であるかを分からせなさい。甘い顔をすると彼らはつけ上がりますから」というものでした。これら二つの進言は14章1節にある「知恵のある女」と「愚かな女」を象徴しています。ユダの王レハブアムは「愚かな女」の助言を選び、その結果、国を二つに分裂させてしまいました。まさに「愚かな女は自分の手でこれ(自分の家)をこわす。」という箴言どおりの事態を引き起こしました。それはレハブアムが「知恵のある女」に象徴される長老たちの助言を退けてしまったからです。
  • 神から権威を与えられている夫(父)はチームメイトである知恵のある妻の助言に耳を傾けるということが重要です。もし家庭におけるかしらである夫(父)が権威だけを振り回すなら、家庭が破綻して多くの痛みを経験することになり、その庇護の下にある子どもたちは安心を得られなくなってしまうのです。それゆえ夫婦はお互いに主を恐れる者として、家庭を建て上げる知恵を聖書から学び、賢明な判断と態度によってそれを現実的なものとしなければなりません。
  • 神のヴィジョンの本体は、家庭を建て上げることの中に隠されているのです。「家庭」や「国」を建て上げるのにも、「教会」や「御国」を建て上げるのにも、「主を恐れるということ」、つまり「力強い信頼」が求められます。御父と御子、神とイスラエル、王と民、御子と教会、夫と妻、親と子どもたち、そこに存在する「力強い信頼」こそはいのちの源泉であり、敵による破壊から守られる力なのです。それを築くことができるように、日々、注意深く取り組むことが今日のキリスト教会の課題だと信じます。

2015.12.25


a:1218 t:1 y:0

powered by Quick Homepage Maker 5.2
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional