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喜んで仕える霊が、私を支えますように

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50. 喜んで仕える霊が、私を支えますように

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【聖書箇所】 詩篇51篇12(14)節

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【読み】
ハーシーヴァー ー セソーン イシューハー ヴェルーッハ ネィーヴァー ティスメーニ

【文法】
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【翻訳】

【新改訳改訂3】
あなたの救いの喜びを、私に返し、喜んで仕える霊が、私をささえますように。
【口語訳】
あなたの救の喜びをわたしに返し、自由の霊をもって、わたしをささえてください。
【新共同訳】
御救いの喜びを再びわたしに味わわせ/自由の霊によって支えてください。
【NKJV】
Restore to me the joy of Your salvation, And uphold me by Your generous Spirit.

【瞑想】

ダビデはだれよりも神を求め、神を慕い、神を愛した人です。と同時に、だれよりも神に背いた人でもあります。なんという謎、なんという明暗・清濁併せ持つ存在・・、しかし、これが人間の真実な姿です。詩篇の中でも、詩篇51篇ほど人間の罪の問題を深くえぐり出したものは他にありません。5節を見ると「ああ、私は咎ある者として生まれ、罪ある者として母は私を身ごもりました」と述べています。この罪は「原罪」(Original Sin)と言われるものです。どんなにかわいい赤ちゃんでもそれが内に隠れています。そしてやがてその隠れたものは必ず芽を出してきます。人間はこの原罪から逃れることは決してできないのです。ダビデの罪の意識は、単に、「これこれの罪を犯しました」ということにとどまりません。たとえ、もしそのような罪を犯さなかったとしても、生まれながらにして、存在そのものが罪深い者であるという認識です。

そんな人間が、神のあわれみを求めながら、「救いの喜びを回復させられることを主に願っているのです。「救いの喜び」とは、ダビデにとっては「喜んで仕える霊によって支えられること」を意味しています。しかもそれは神の創造によってのみ回復させられるものです。

形容詞の「ナーディーヴ」נָדִיבが神の恩寵として用いられる時には、神の人に対する「気前良さ」を意味しますが、人が神に対して用いる場合には、「自ら進んで」という自発性を表わす意味となります。動詞の「ナーダヴ」נָדַבは「喜んで進んでする」という意味です。名詞の「ネダーヴァー」נְדָבָה、あるいは「ネディーヴァー」נְדִיבָהは「高貴なもの」を意味します。つまり自ら進んでするという自発性は、神の御前においては最も価値あるもの、高貴なものなのです。

詩篇51篇で、ダビデは「喜んで仕える霊が、私をささえますように」(新改訳12節、新共同訳14節)と祈っています。「喜んで仕える霊」(新共同訳は「自由の霊」と訳しています)は、原文では「ルーアッハ・ネディーヴァー」רוּחַ נְדִיבָה、この「喜んで仕える霊」「自由の霊」こそ、神を愛する心として最も尊ばれるべきものと言えます。「~しなければならないから」という強迫的な義務感、律法的な束縛による恐れから解放されて、神を愛する自由な霊が、喜んで仕える霊が私をささえているかどうか、自分の心をいつも点検する必要があります。

ダビデが自ら主の神殿を建てるための資材を準備しようとして民たちに呼びかけたとき(1歴代29:5, 6, 9, 14, 17)、また、捕囚から解放された後の第二神殿を建てたとき(エズラ1:6/2:68/3:5/7:13, 15, 16, 16)にも、同様の「ナーダヴ」נָדַבが使われています。

もっと時代を遡ったモーセの時代、幕屋建造において、人々は自ら進んで神にささげ物をします。モーセがもう十分すぎるほどだとしてストップをかけるまで、民はささげることをやめなかったほどです。強制的ではなく、すべてが自発的で、かつ献身的行為が民たちの中に起こされたのです。ここに神のための幕屋建造の秘密があったと言えます。

新約聖書の中にも、「物惜しみしない心」についての事例が二つ記録されています。その一つの例は、マルコの福音書14章にある高価な香油の壺を割って主の頭に注いだ女性です。もう一つの例は、レプタ銅貨ニ枚を献金箱に入れた女性です(マルコ12:41~44/ルカ21:1~4)。それは彼女の持てる物すべてでした。それを主にささげたのです。

「愛には恐れがありません。全き愛は恐れを締め出します」(1ヨハネ4:18)とあるように、全き愛から生まれる自発的な自由な心こそ、神の前に創造的なものを生み出し、かつ創り出して行く源泉的な力だと信じます


2013.4.5


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