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壮大な神殿と宮殿を建てるソロモン

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27. 壮大な神殿と宮殿を建てるソロモン

【聖書箇所】Ⅱ歴代誌 2章1節~18節

ベレーシート

  • Ⅱ歴代誌1章1節に、「さて、ダビデの子ソロモンは、ますます王権を強固にした。彼の神、主は彼とともにおられ、彼を並はずれて偉大な者とされた。」とあります。その「偉大さ」はイスラエルの神の「偉大さ」と写しとなっています。
  • 「偉大な、壮大な、大いなる、大きな」と訳される形容詞のヘブル語は「ガードール」(גָּרוֹל)です。旧約では528回も使われる語彙ですが、Ⅱ歴代誌に限るならば、12回の使用頻度です。

1. 壮大な宮(神殿)を建てるのは、神が偉大な神だから

  • ソロモンはツロの王フラム(列王記では「ヒラム」)に、主の名のための宮と自分の家となる宮殿を建てるために協力を申し出ます。そのときにソロモンは、5節と8節で次のように言っています。

    画像の説明
    5節 「私が建てる宮は壮大な(גָּרוֹל)宮です。私たちの神は、すべての神々にまさって偉大な(גָּרוֹל)神だからです。」

    8節 「私が建てる宮は壮大(גָּרוֹל)であり、みごとなもの(「ハ・フェレー」הַפְלא)だからです。」

  • 「ハ・フェレー」הַפְלֵא)は、不思議なこと、驚くべきこと、見事なものという意味です。ソロモンが建てようとしている宮は、やがてメシア的王であるイェシュアが再臨されて、この地上に建てる神の王国を示唆しています。ダビデの息子が建てる神殿は、やがて神の御子イェシュアが建てる、偉大な、そして大いなる神の王国の写しであり、影なのです。ソロモンがしようとしていることは、やがてソロモンよりも勝る方であるメシアなるイェシュアが、天にある家の本体を実現することの預言的ヴィションと言えます。
  • ソロモンが建てる主のための「宮」、自分の王国のための「宮殿」も、同じくヘブル語では「家」を意味する「バイト」(בַּיִת)です。その「家」とは本来、天にある「家」です。「神の家」は三位一体なる神の住まわれる家であり、そこに人間である私たちも共に住むために招かれています。

2. 神の壮大な計画は、神の家を再び建て上げるため

  • 天地創造から始まって、新天新地に至るまでの変わることのない神の壮大なご計画は、「家」を建てることです。このご計画の中に、天地創造、人間の創造、人間の堕罪、救い、イスラエルの選び、メシアの派遣と十字架と復活、昇天、着座、再臨、千年王国、最後の審判、新天新地などのすべてがあります。神の家づくりのご計画に神の輝かしい栄光のすべてかあります。こうした鳥瞰的視野の中で、今回のソロモンの「主のために建てられる宮」の建設の出来事を見ていく必要があります。
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  • そのような鳥瞰的視点から、再度、ソロモンの宮の建設の様子を見ていくならば、そこには不思議な、驚くべき神のご計画が預言的になされているのが見えるのです。特に、神殿の建設において働く人々について記されています。それぞれの分野に熟練した人材がいると同時に、17~18節には15万3千6百人の在留異国人の全員がこのプロジェクトに動員されています。そして、ツロを代表とする異邦人の動員があります。これは以下の預言の写しと考えることができないでしょうか。
  • 千年王国においては、世界の中心はエルサレムです。そこにメシアであるイェシュアが王として全世界を支配されますが、イスラエルではダビデが復活して、「君主」として統治します(エゼキエル34:23~24/37:24~25)。また、イスラエルの各部族は世界の四隅から集められて、神がアブラハムに約束したように、それぞれに地が与えられます。異邦人はこの神のご計画に何らかの形で協力すると考えられます(イザヤ14:1~2/49:22~23/61:6~7)。

むすび

  • ソロモンは、偉大な神にふさわしい神殿を建設しようとしていますが、それは、神の遠大なご計画、壮大な計画のいわばリハーサルといえるのです。本体はメシアによる神の家の建設です。そこにいつも目を向けていく必要があります。

「主が家を建てるのでなければ、建てる者の働きはむなしい。」

(詩篇127編1節)

  • 主が家を建てるというのは、神の永遠の栄光に満ちたプロジェクトです。したがって、神の宮を建設するのはソロモンだけではありません。神に召された者たちもそのプロジェクトに招かれているのです。


2014.2.12


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