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恩寵用語Ps132

詩132篇 「望む」 אָוָה アーヴァー

〔カテゴリー愛顧〕

13節「主はシオンを選び、それをご自分の住みかとして望まれた。」(新改訳)
14節「これはとこしえに、わたしの安息の場所、ここにわたしは住もう。わたしがそれを望んだから。」(新改訳)

Keyword;「望む」 desire, long for 45:11/106:14/132:13, 14/

  • 「望む」と訳された「アーヴァー」(אָוָה)は、旧約で26回、詩篇では4回使われています。本来の意味は、「欲する」「むさぼる」といった人間のむき出しの欲望を表わします。この動詞が聖書で初めて登場するのは民数記11章です。エジプトから脱出した民たちが、荒野で神が与えたマナに満足することなく、激しい欲望にかられて、「ああ、肉が食べたい」と言ったことで、神はうずらを与えます。しかし「肉が彼らの歯の間にあってまだかみ終わらないうちに、主の怒りが民に向かって燃え上がり、主は非常に激しい疫病で民を打った。」(民数記11:33)とあります。
  • 他の例としては、ダビデ王がアドラムのほら穴にいたとき、しきりに望んでこう言いました。「だれか、ベツレヘムの門にある井戸の水を飲ませてくれたらなあ。」するとダビデの三人の勇士が、ペリシテの陣営を突き抜けて、いのちがけで水を汲み、ダビデのところに持ってきました。しかしダビデはそれを飲もうとはせず、それを主にささげました。そしてこう言いました。「主よ。私がこれを飲むなど、絶対にできません。いのちをかけて行った人たちの血ではありませんか。」(Ⅱサムエル23:15~17) ダビデの三勇士の物語ですが、ダビデが「しきりに望んで」と訳されている箇所には、「アーヴァー」(אָוָה)が2回繰り返されています。
  • しかし詩篇132篇では、ダビデが全イスラエルを統一するための拠点としたシオンを神がご自分の住まいとして「望まれる」という神の恩寵としての意味で使われています。とても珍しい箇所です。シオンにはもともとエブス人が住んでいた自然の要害でしたが、ダビデはそこを戦い取りました。そしてそこに神の契約の箱を設置する粗末な幕屋(―これが「ダビデの幕屋」と言われるものですー)を建てて神を礼拝したのです。それ以来、「シオン」はきわめて重要な場所となりました。また、シオンは「エルサレム」の別名でもあります。
  • シオンは、地形的には「難攻不落の堅固な要塞」です。東には険しい峡谷、南と西には外敵に対する砦が築かれていました。聖書は他の山々にまさってシオンが特筆されます。その理由は、そこにダビデの幕屋が置かれたことと、そこに神が住まれ、主の臨在が満ちあふれていたからです。「主にほめ歌を歌え、シオンに住まう方に。」(詩篇9:11) 「主は大いなる方。大いにほめたたえられるべき方。その聖なる山、われらの神の都において。高嶺の麗しさは。全地の喜び。北の端なるシオンの山は大王の都。神は、その宮殿で、ご自身をやぐらとして示された。」(詩篇48:1~3) まさにシオンは特別な場所なのです。
  • ちなみに「アーヴァー」(אָוָה)のゲマトリアは「12」です。

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