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恩寵用語Ps62

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詩62篇「報いる」 שָׁלֵם シャーレーム

〔カテゴリー統治〕

12節「・・・あなたは、そのしわざに応じて、人に報いられます。」(新改訳)

Keyword; 「報いる、誓いを果たす」 reward, fulfill,

  • 詩62篇の表題には「ダビデの賛歌」とありますが、アブシャムの反乱時の状況を想定して考えると、とても理解しやすい詩篇です。ダビデは息子アブシャロムの陰謀を知った時、ただ都から脱出するほかありませんでした。それはまさにダビデの信仰そのものが問われる出来事でした。その試みのとき、ダビデは自分に向かって、「私のたましいは黙って、ただ神を待ち望む。私の救いは神から来る。神こそ、わが岩、わが救い、わがやぐら、私は決して、ゆるがされない。」(1~2節)、「私の救いと、私の栄光は、神にかかっている。」(7節)と告白しています。また、自分を信頼している民に対して、「どんなときにも、神に信頼せよ。・・・神はわれらの避け所である。」と指導しています。
  • 権力(圧制)、略奪、富など、それらはこの世における力の象徴です。アブシャロムはそれを自分の力で手にしました。しかし作者はそれに「たよるな」「望みをかけるな」「心を留めるな」と呼びかけています (10節)。なぜなら、身分の高低は人間の究極的な評価基準ではなく、神の目には身分の低い者も高い者(※)もなく、すべて「はかない(「ヘヴェル」הֶבֶל)者」にすぎないからです。(※原文には「アダムの子たち、イーシュの子たち」とあり、「身分の低い人々、高い人々」という言葉はありません。
  • この詩篇における神の恩寵用語は、最後の節にある「あなたは、そのしわざに応じて、人に報いられます」の「報いる」シャーレーム(שָׁלֵם)という動詞です。ここでの「そのしわざに応じて」とあるのは、神を信頼する者に、自分の力に頼ろうとする者に、それぞれに対して神が報いられるということです。歴史における神の真実は、神を信頼したダビデは元の地位を回復し、自分の力を信頼したアブシャロムは完全に失脚しています。
  • 聖書には、「そのしわざに応じて主が報いられる」ことを繰り返し教えています。人からの称賛を求める者に対してはすでに報いを受け取っており、神からの報いはないとイエスは言われました。最終的に、キリストの再臨において、良いことに対しても、悪いことに対しても、それぞれの行いに対しての報いがあると教えられています(マタイ16:27、黙示22:12)。特に、「神を求める者には、(神が)報いてくださることを信じなければならないのです。」(ヘブル11:6)と述べられ、どんなときでも信仰の道に歩むように促しています。
  • シャーレーム(שָׁלֵם)は旧約118回、詩篇17回。完了する、平和を保つ、回復する、完成する、償う、(誓いを)果たすといった意味がありますが、詩篇で「報いる」(reward)と訳されているのは62:12のみです。他に、名詞形はシャーローム(שָׁלֹוֹם)で、平和、和解、無事、繁栄、完全を意味します。同じく名詞形セレム(שֶלֶם)は「和解のいけにえ」(fellowship offering)を意味します。セロモー(שְׁלֹמֹה)はソロモン王のことです。

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