****** 教会は、ヘブル的ルーツとつぎ合わされることで回復し、完成します。******

書き記された巻き物の送り先

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11. 書き記された巻き物の送り先

【聖書箇所】 1章11節

【新改訳改訂第3版】
その声はこう言った。「あなたの見ることを巻き物にしるして、七つの教会、すなわち、エペソ、スミルナ、ペルガモ、テアテラ、サルデス、フィラデルフィヤ、ラオデキヤに送りなさい。」

【新共同訳】
その声はこう言った。「あなたの見ていることを巻物に書いて、エフェソ、スミルナ、ペルガモン、ティアティラ、サルディス、フィラデルフィア、ラオディキアの七つの教会に送れ。」


ベレーシート

画像の説明

  • ヨハネの黙示録は、すでに4節でも「ヨハネからアジアの中にある七つの教会へ」とあったように、上図にある小アジアにあった「七つの教会」へ送られたものでした。すでに、他の場所にも教会がありましたが、主イエスはその中から七つの教会を選び出しておられます。そして2章から、七つのそれぞれその教会に対する使信が記されています。

1. 七つの教会の選びの意味するところ

  • なにゆえに七つの教会が選び出されているのか、その意味するところはなんでしょうか。本書の送り先はエペソに始まってラオデキヤまで。右回りのルートは、一つのサークルを描くような形になっています。この地理的な形は、おそらく小アジアの人口の多い地域を結んだ道路の交通圏を構成する地域だったのではないかと考えられています。
  • この七つの教会は、「教会時代」におけるそれぞれの姿を前もって啓示していると考え方(ディスペンセイション主義)があります。つまり、使徒の時代から今日までの教会の歴史です。
  • あるいは、これらの七つの教会は、神の教会の七つの側面を記したものであるという考え方です。つまり、これらの七つの教会はキリスト教の歴史に存在することになる教会の姿を予め啓示しているということです。私的にはこの考え方(立場)に立っています。

2. 黙示録の中ではじめて登場する二つのアオリストの命令

  • 第一章ではじめて登場する二つのアオリストによる動詞(命令形)
    の動詞に注目したいと思います。ギリシア語の命令形には、現在形とアオリストの命令形があります。命令形では、現在形、過去形は時の現在、過去を表わすのではなく、動作の様態を示します。すなわち、現在形であれば継続的な行動を表し、過去形であれば一度の単発の行動を表します。「~しつづけなさい」であれば現在形で表わされますが、「~しなさい」とあれば単発的行動の命令で過去形(アオリスト)で表わされます。それは主からの断固たる権威的命令を意味するものです。

    (1)「書きしるしなさい」(「グラプソン」)
    「書きしるせ」と訳された命令は1章19節にもあります。しかし、2章以降では、「グラプソン」という動詞だけで「書き送る」という意味になります。
    (例) 2章1、8、12、18節/3章1、7、14節/14章13節/19章9節/21章5節など)。

    (2)「送りなさい」(「ペムプソン」)
    「送る」(ペムポー,πέμπω 」がアオリストの命令形として使われるのは、この箇所の他に七箇所(2:1, 8, 12, 18/3:1, 7, 14)。

  • 1章11節の二つの動詞の命令は主イエスからのものです。ヨハネが孤島パトモスにおける孤独幽閉の状況で開示されたイエス・キリストの啓示は、前代未聞の内容でした。そこで見たことを正確に書き記すこと、そしてそれを七つの教会に送るという使命は、主からの至上命令です。したがって、巻き物に書き記すこと、それを指定された教会に送るという命令は、きわめて重要な事柄だったと言えます。


2013.11.28


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