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栄光と美を表わす聖なる大祭司の装束


1. 栄光と美を表わす聖なる大祭司の装束

ベレーシート

  • 幕屋の学びに関して、幕屋で仕える祭司たちとその務め(祭司職)を除外することはできません。もしこの務めを除外するなら、幕屋についての学びは不完全なものとなります。大祭司とその息子たちは、幕屋での務めをするに当たって神から指示された聖なる装束を身に着けなければなりませんでした。

【新改訳改訂第3版】出エジプト記28章41節
これらをあなたの兄弟アロン、および彼とともにいるその子らに着せ、彼らに油をそそぎ、彼らを祭司職に任命し、彼らを聖別して祭司としてわたしに仕えさせよ。


●「着せ」と訳されたヘブル語「ラーヴァシュ」(לָבַשׁ)の初出箇所は創世記3章21節です。そこには、神である主がアダムとその妻に皮の衣を着せてくださったことが記されています。これは神の恩寵です。しかも、ここでの「衣」はヤコブはヨセフに着せた「長服」(「ケトーネット」כְּתוֹנֶת)と同じ語彙です。祭司の装束も同様にからだ全体をおおう長服です。これは、やがて使徒パウロの言う「天から与えられる住まい」「天の幕屋」「御国」の「型」です。パウロは「天から与えれる住まい」を「着る」と表現していますが、それはおそらく創世記3章21節の「着る」という語彙と関連させていると考えられます。しかもそれを「着る」ときに、「死ぬべきものがいのちにのまれてしまう」とも表現しています。そしてパウロは、この望みのゆえに「いつも心強い」と述べているのです(Ⅱコリント5章)。この「望み」は目には見えないものであり、信仰によってのみ受け取ることのできるものです。しかもそれは単なる「望み」で終わることなく、確実に実現する望みなのです。

  • 祭司の務めはアロンの家系に限られています。モーセの家系とは切り離されています。このことは、律法の下にある祭司職と、キリストをかしらとする祭司職との違いを示唆する「型」となっています。ちなみに、キリストの祭司職は、アロンの家系とは異なるメルキゼデクの流れを引き継いでいます。

1. 祭司職の家系はアロンとその息子たち

【新改訳改訂第3版】出エジプト記28章1節
あなたは、イスラエル人の中から、あなたの兄弟アロンとその子、すなわち、アロンとその子のナダブとアビフ、エルアザルとイタマルを、あなたのそばに近づけ、祭司としてわたしに仕えさせよ。


●モーセは、彼の肉親である兄アロンが大祭司となるように主からの指示を与えられました。大祭司アロンには四人の息子たち「ナダブとアビフ、エルアザルとイタマル」がいました。大祭司アロンは常に息子たちと一緒でなければその務めをすることができませんでしたし、彼の息子たちも大祭司である父のアロンがいなければその務めをすることはできませんでした。彼らは常に一緒であり、一つなのです。

●父アロンを筆頭とするその息子たちの名前の中に、神の深いメッセージが込められています。
(1) アロン(「アハローン」אַהֲרֹן)・「非常に高い」(ユダヤの伝承によれば)
(2) ナダブ(「ナーダーヴ」נָדָב)・・「喜んで、自発的に」
(3)アビフ(「アヴィーフー」אֲבִיהוּא)・・「私の父は彼である」
(4)エルアザル(「エルアーザール」אֶלְעָזָר)・・「神の助け」
(5)イタマル(「イーターマール」אִיתָמָר)・・「なつめやしの地」

●上記の名前に込められた意味をつなげてみると、「いと高き方は、喜んで自ら御父に従う。御父は彼を助け、やがて多くの実を結ばせる」というメッセージが浮かび上がって来ます。ここでの「いと高き方」とはイェシュアを啓示しています。

●ところが、息子のナダブとアビフが父の許可なく祭司としての務めをしたために、主によってさばかれて死んでしまうということが起こりました(レビ記10章)。この出来事によって、アロンの家系における祭司職としての不完全性を暗示しているようにも見えます。

●ちなみに、大祭司アロンは123歳で死にましたので、アロンは40年間その地位にいたことが分かります(アロンはモーセより3歳年上でした)。ナダブとアビブが死んだために、大祭司のアロンの聖なる装束を受け継いだのは第三子の「エルアザル」でした。


1. 栄光と美を表わす聖なる装束

【新改訳改訂第3版】出エジプト記28章2~4節
2 また、あなたの兄弟アロンのために、栄光と美を表す聖なる装束を作れ。
3 あなたは、わたしが知恵の霊を満たした、心に知恵のある者たちに告げて、彼らにアロンの装束を作らせなければならない。彼を聖別し、わたしのために祭司の務めをさせるためである。
4 彼らが作らなければならない装束は次のとおりである。胸当て、エポデ、青服、市松模様の長服、かぶり物、飾り帯。彼らは、あなたの兄弟アロンとその子らに、わたしのために祭司の務めをさせるため、この聖なる装束を作らなければならない。


【新改訳改訂第3版】出エジプト記28章39~40節

39 亜麻布で市松模様の長服を作り、亜麻布でかぶり物を作る。飾り帯は刺繍して作らなければならない。
40 あなたはアロンの子らのために長服を作り、また彼らのために飾り帯を作り、彼らのために、栄光と美を表すターバンを作らなければならない。


【新改訳改訂第3版】出エジプト記28章42~43節
42 彼らのために、裸をおおう亜麻布のももひきを作れ。腰からももにまで届くようにしなければならない。
43 アロンとその子らは、会見の天幕に入るとき、あるいは聖所で務めを行うために祭壇に近づくとき、これを着る。彼らが咎を負って、死ぬことのないためである。これは、彼と彼の後の子孫とのための永遠のおきてである。


【新改訳改訂第3版】出エジプト記29章5~6節
5 あなたは、装束を取り、アロンに長服とエポデの下に着る青服と、エポデと胸当てとを着せ、エポデのあや織りの帯を締めさせる。
6 彼の頭にかぶり物をかぶらせ、そのかぶり物の上に、聖別の記章を掛ける。


大祭司のイラスト(1).JPG

●上記の記述から、大祭司の聖なる装束は七つの部分からなっていることが分かります。大祭司の装束は「栄光と美を表わす装束」、あるいは「聖なる飾り物」(「ハドゥラット・コーデシュ」הֲדְרַת־קֹדֶשׁ)とも言われ、祭司の着るものとは異なっていました。大祭司の装束は以下の通りです。
(1)「ももひき」
(2)「長服(下服)」
(3)「長服を結ぶ帯」
(4)「青の上服」
(5)「エポデ」
(6)「ターバン(かぶり物)」
(7)「胸当て」
の七つのパーツから成っています。

●あるいは、11の部分からなるという見方もあります。それによれば、(1)「胸当て」(2)「エポデ」(3)「青服」(4)「市松模様の長服」(5)「かぶり物」(6)「飾り帯」(7)「(主への聖なるもの)と刻まれた純金の板」(8)「長服」(9)「飾り帯」(10)「ターバン」(11)「亜麻布のももひき」です。いずれにしても、すべて神がデザインされたものてあり、一つひとつ象徴的な意味が隠されています。


画像の説明

  • ここでは、神が祭司たちが主の務めのために着る指定された装束についての啓示の順を、逆から順次、見ていきたいと思います。

2016.7.29


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