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歴代誌に見る礼拝神学

歴史書(2)」の目次

A. 序-3. 歴代誌に見る礼拝神学

(1) 執筆の歴史的背景

① 歴代誌は、バビロン捕囚からの解放後、「残りの者」(レムナント)がエルサレムに帰還した後に書かれた。帰還した民は希望に燃えて、故国エルサレムの再建に乗り出したが、近隣諸国(特にサマリヤ)の圧迫や異教徒との雑婚、神殿の再建と神殿礼拝に対する無関心、生活苦等の多くの問題に直面し、次第にその希望は薄れてきた。人々は神への礼拝よりも、自分の生活を優先するようになっていった。
  

② 神が預言者ハガイやゼカリヤを通して、ゼルバベルや大祭司ヨシュア、そして民を奮い立たせたことにより、神殿は再建されるが、それはあくまでも大国の支援のもとになされたものであった。それゆえに、神の民の信仰は次第に生ぬるいものとなっていった。

(2) 執筆の目的

①そのような状況におかれたイスラエルの民に対して再度、礼拝の民としてのアイデンティティを確立させるため。

②契約の箱をシオンに安置し(ダビデの幕屋)、神殿建設を準備したダビデと、それを建設したソロモンの偉業を想起させ、礼拝の重要性を再認識させるため。

③礼拝を尊び、神に従った王は祝福を受け、偶像礼拝に陥った王は災いを受けたことを想起させ、警告を与えるため。特に、南ユダ王国の歴代の敬虔な王たちが強調されている。アサ、ヨシャパテ、ヒゼキヤ、ヨシヤらは他の王に比べて多くの紙面が割かれている。また、マナセのように、悔い改めた王に対する神の恵み深い赦しをも強調している。そのことを記すⅡ歴代誌33章は、列王記に記されていない。

(3) 歴代誌全体の中心メッセージ

  • 礼拝されるべきお方こそ国の中心である。ダビデとソロモンはイスラエルの歴史において70年におよぶ黄金時代を築いたが、その二人の王が即位してまず手をつけたことは、いずれも神を礼拝したことであった(Ⅰ歴代誌13章1~5節、15、16章、Ⅱ歴代誌1章1~6節)。

(4) レビ人の存在と役割

① 神殿礼拝の奉仕のためのレビ人の存在が注目される。彼らは賛美をもって主を礼拝し、聖歌隊、門衛としての役割を務め、祭司の補助者として、神殿礼拝に必要な様々な面において奉仕した。また、預言者のように預言したりもした(Ⅰ歴代25章1~3節)。礼拝のために並々ならぬレビ人たち(量、質、共に)が起用されている。

② 祭司もレビ人も系図としては同じルーツを持っているが、歴代誌においては、祭司は区別して扱われ、むしろ目立たない存在となっている。


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