****** キリスト教会は、ヘブル的ルーツとつぎ合わされることで回復し、完成します。******

歴史の中で繰り返し台頭する反ユダヤ主義について知っておくこと

55. 歴史の中で繰り返し台頭する反ユダヤ主義について知っておくこと

  • 「ホロコースト」・・・これはナチス・ドイツ、およびその占領地域においてユダヤ人に対して組織的に行われた絶滅政策(大量虐殺)のことです。約600万人の人々がユダヤ人であるという理由だけで虐殺されたと伝えられています。ユダヤ人に対するこのような政策は、キリスト教の1700年におよぶ歴史の中で反ユダヤ主義として繰り返されました
  • キリスト教の初代教会の信者はほとんどがユダヤ人でした。そもそもイエス・キリストはアブラハムの子孫・ユダヤ人としてこの地上に誕生されました。しかし、初代教会時代、異邦人信者の数がユダヤ人信者を上回り始めると、キリスト教会はユダヤという根から分離されていきました。そして、「ユダヤ人はキリストを殺したために、神からのろわれる存在となった」、「神はユダヤ人を捨てられ、代わりに教会をその選びの中に入れられた」という神学(置換神学)が教会で教えられるようになっていきました。こうした土壌の中で、反ユダヤ主義が形成されたとのです。ユダヤ人とキリスト教徒の溝は、A.D.379年の「キリスト教のローマ国教化」によって決定的に深まり、以降、ヨーロッパを中心とするキリスト教国によってユダヤ人迫害が深刻化していったのです。11世紀から13世紀に行われた8回の大規模な十字軍遠征によるユダヤ人虐殺、1479~1492年にはスペインにおいてユダヤ人に対する拷問によるキリスト教への強制改宗が実施され、ユダヤ人追放令が出されました。1871年と1903年にはロシアにおけるユダヤ人大量虐殺(ポグロム)。そして近年1939年のナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人絶滅政策)です。
  • こうした反ユダヤ主義(ユダヤ人に対する絶滅計画)は、キリストの来臨前にもすでに存在していました。ペルシャ時代のハマンの陰謀は有名です。エステルという王妃の果敢な態度によって、その陰謀は未然にも塞がれました(エステル記参照)が。ユダヤ人の「プリムの祭り」はこの出来事が背景になっています。
  • 中東においては、昔も今も変わることなく戦いが続いています。ユダヤ人を取り巻く周辺諸国が反ユダヤ主義を取っています。この背景には、霊的な神の敵であるサタンが存在しています。サタンは神の選ばれた民であるユダヤ人と自分の運命が密接な関係を持っていることを知っているからです。それゆえ、あらゆる知恵を用いて、いつの時代においてもサタンはユダヤ人をこの世から抹殺しようと計らってきたのです。その最終段階は反キリストによる患難時代です。神に敵対する勢力が世界中から結集して神の民ユダヤ人を抹殺しようとします。これがハルマゲドンの戦いです。そのときキリストが再臨され、ユダヤ人は民族的な救いを完成するのです。そして彼らは千年王国時代の支配国となるのです。
  • 詩83篇などはそうした背景があると知って読まれると良いと思います。

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