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残りの者

イザヤ書の重要用語(3)  「残りの者」とメシアの関係

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  • イザヤ書において「残りの者」の思想とメシアの関係はきわめて重要です。神の契約を破棄した不義なる神の民に、神の審判が臨みますが、その民の中から「残りの者」が、あたかも切り株から生命が芽生えるように、少数の真のイスラエルが生じて、聖なるすえを形作ります(イザヤ6章13節)。この「聖なるすえ」こそ、「イスラエルの聖なる方、主に、まことをもって、たよる」(イザヤ10:20)者たち、すなわち「残りの者」です。この「残りの者」こそ、メシア王国(千年王国)のメンバーなのです。
  • イザヤは自分の息子に「シェアール・ヤーシューヴ」(שְׁאָר יָשוּב)、つまり「残りの者が帰ってくる」という名前をつけましたが、以下の箇所を見ることで、イザヤの生涯を通じて「残りの者」の思想が一貫していることが理解できます。引用はすべて【新改訳改訂第3版】より。

    (1) 1章8~9節
    8 しかし、シオンの娘は残された。あたかもぶどう畑の小屋のように、きゅうり畑の番小屋のように、包囲された町のように。
    9 もしも、万軍の【主】が、少しの生き残りの者を私たちに残されなかったら、私たちもソドムのようになり、ゴモラと同じようになっていた。


    (2) 4章2~3節
    2 その日、【主】の若枝は、麗しく、栄光に輝き、地の実は、イスラエルののがれた者の威光と飾りになる。
    3 シオンに残された者、エルサレムに残った者は、聖と呼ばれるようになる。みなエルサレムでいのちの書にしるされた者である。


    (3) 6章13節
    そこにはなお、十分の一が残るが、それもまた、焼き払われる。テレビンの木や樫の木が切り倒されるときのように。しかし、その中に切り株がある。聖なるすえこそ、その切り株。


    (4) 10章20~23節
    20 その日になると、イスラエルの残りの者、ヤコブの家ののがれた者は、もう再び、自分を打つ者にたよらず、イスラエルの聖なる方、【主】に、まことをもって、たよる。
    21 残りの者、ヤコブの残りの者は、力ある神に立ち返る。
    22 たとい、あなたの民イスラエルが海辺の砂のようであっても、その中の残りの者だけが立ち返る。壊滅は定められており、義があふれようとしている。
    23 すでに定められた全滅を、万軍の神、主が、全世界のただ中で行おうとしておられるからだ。

    ●ローマ人への手紙9章27~28節には、イザヤ書10章22~23節が引用されています。


    (5) 11章11節、16節
    11 その日、主は再び御手を伸ばし、ご自分の民の残りを買い取られる。残っている者をアッシリヤ、エジプト、パテロス、クシュ、エラム、シヌアル、ハマテ、海の島々から買い取られる。

    16 残される御民の残りの者のためにアッシリヤからの大路が備えられる。イスラエルがエジプトの国から上って来た日に、イスラエルのために備えられたように。


    (6) 14章22節
    「わたしは彼らに向かって立ち上がる。──万軍の【主】の御告げ──わたしはバビロンからその名と、残りの者、および、後に生まれる子孫とを断ち滅ぼす。──【主】の御告げ──


    (7) 15章9節
    ああ、ディモンの水は血で満ちた。わたしはさらにディモンにわざわいを増し加え、モアブののがれた者と、その土地の残りの者とに獅子を向けよう。


    (8) 16章14節
    今や、【主】は次のように告げられる。「雇い人の年期のように、三年のうちに、モアブの栄光は、そのおびただしい群衆とともに軽んじられ、残りの者もしばらくすれば、力がなくなる。」


    (9) 17章5~6節
    5 刈り入れ人が立穂を集め、その腕が穂を刈り入れるときのように、レファイムの谷で落穂を拾うときのようになる。
    6 オリーブを打ち落とすときのように、取り残された実がその中に残される。二つ三つのうれた実がこずえに、四つ五つが実りのある枝に残される。──イスラエルの神、【主】の御告げ──


    (10) 21章17節
    ケダル人の勇士たちで、残った射手たちの数は少なくなる。」イスラエルの神、【主】が告げられたのだ。


    (11) 28章5節
    その日、万軍の【主】は、民の残りの者にとって、美しい冠、栄えの飾り輪となり、


    (12) 37章4節
    「おそらく、あなたの神、【主】は、ラブ・シャケのことばを聞かれたことでしょう。彼の主君、アッシリヤの王が、生ける神をそしるために彼を遣わしたのです。あなたの神、【主】は、その聞かれたことばを責められますが、あなたはまだいる残りの者のため、祈りをささげてください。』」


    (13) 46章3節
    わたしに聞け、ヤコブの家と、イスラエルの家のすべての残りの者よ。胎内にいる時からになわれており、生まれる前から運ばれた者よ。


    (14) 49章6節
    主は仰せられる。「ただ、あなたがわたしのしもべとなって、ヤコブの諸部族を立たせ、イスラエルのとどめられている者たちを帰らせるだけではない。わたしはあなたを諸国の民の光とし、地の果てにまでわたしの救いをもたらす者とする。」


    (15) 65章8~9節
    8 【主】はこう仰せられる。「ぶどうのふさの中に甘い汁があるのを見れば、『それをそこなうな。その中に祝福があるから』と言うように、わたしも、わたしのしもべたちのために、その全部は滅ぼさない。
    9 わたしは、ヤコブから子孫を、ユダからわたしの山々を所有する者を生まれさせよう。わたしの選んだ者がこれを所有し、わたしのしもべたちがそこに住む。



フルダ・K・伊藤女史は、「イスラエルの残りの者」について詳説しています。「一人で学べるイザヤ書とゼカリヤ書」の『補注8』338~347頁を参照のこと。10頁分にわたって記しています。

2014. 8.13


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