瞑想(1)「呼ぶ」
詩篇119篇の22の瞑想の目次
ק コーフ瞑想(1) 「呼ぶ」
- このブロックにある「呼びます」(145,146節)、「叫び求めます」(147節)をキーワードとします。前者と後者の原語を調べてみると異なったことばが使われています。後者は、助けを求めて大きな声で叫ぶという意味ですが、「夜明け前から起きて」とあるようにその助けを求める叫びは緊急性を帯びているようです。
- 詩篇では、「祈ります」ということばは4回ほどで、後は「呼びます」ということばが圧倒的です。呼べば神は答えて下さるという信仰が貫かれています。私たちは「祈り」という務めをするのではなく、私たちが神に呼びかける、そして神がその呼びかけに応える。その逆も然りです。神と人とのこの呼応関係こそ、「永遠のいのち」といわれるものです。
- それは、赤子が泣き叫んで母を呼び求める関係と似ています。母親はその泣き声で赤子がなにを求めているのかを察します。ですから、私たちの呼びかけを聞いてくれる神がおられるということで十分なのかもしれません。「祈る」というと堅い感じがしますが、「呼ぶ」というのはより自然体で難しくありません。
- それは、赤子が泣き叫んで母を呼び求める関係と似ています。母親はその泣き声で赤子がなにを求めているのかを察します。ですから、私たちの呼びかけを聞いてくれる神がおられるということで十分なのかもしれません。「祈る」というと堅い感じがしますが、「呼ぶ」というのはより自然体で難しくありません。
- イエスの弟子ペテロの口から出た最初の祈りは、「主よ。助けてください」という叫びでした(マタイ14章30節)。イエスはすぐに手を伸ばしてペテロを助けました。「呼び求める」とは、なりふりかまわない、体裁を繕わない自然体の祈りといえます。それでも主は聞いてくださると知る者は幸いです。
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