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瞑想Ps132/A

Ⅴ/A(107~150篇) | テキストPs132 | 原典テキストPs132 | 恩寵用語Ps132 |

瞑想Ps132/A

  • 「都上りの歌」は、都エルサレム(シオン)にすべての者を向かせていこうとする意図があるように思います。シオンは13節にあるように、主が選び、ご自分の住みかとして望まれたところであり、「これはとこしえに、わたしの安息の場所、ここにわたしは住もうと」誓われた場所です。それゆえに、シオンは特別な位置をもっています。そこからすべての祝福が流れてくるのです。また、神の偉大な計画を実現する重要な場所です。
  • ダビデが30歳でユダの王となった七年半後、全イスラエルの王となるべく要請されます。そのことを契機に、前イスラエルの中心となる都をエルサレムとし、シオンの丘に主の契約の箱を運んで主を礼拝しようと思いたち、次第になによりも主を礼拝する壮大な神殿を建てたいという強い志をダビデは抱きました。「私が主のために、一つの場所を見いだし、ヤコブの全能者のために、御住まいを見いだすまでは」(5節) これがダビデの誓いでした。
  • ダビデの生涯において犯した大きな罪が聖書の中に歴然と記されています。ひとつは姦淫罪、そしてもう一つは人口調査の罪です。前者の罪はその罪によって生まれた子ども一人が神罰によって死にましたが、後者の罪はなんと7万人の人が神罰を受けました。しかしそれすらも最少のさばきでした。ダビデは神の赦しに感謝して、エブス人オルナンの土地を代金を払って買い、そこに神を礼拝する神殿を建てようとしたのです。その場所はアブラハムが子イサクを祭壇にささげた場所であり、神の御子イエスが十字架にかけられた場所でもあります。
  • 結果的には、神殿を建てたのはダビデの子ソロモンでしたが、すべての資材を備え、こまかな神殿の設計図と礼拝の規定(特に、賛美礼拝においては24時間体制とその働きを担うレビ人の資格)を定めたのはダビデでした。それゆえシオンは歴史的な意味においてきわめて重要な場所なのです。
  • ちなみに、「都上りの歌」の中に「シオン」という名が登場するのは、詩122篇、詩125篇、詩126篇、詩128篇、詩129篇、詩132篇、詩133篇、詩134篇の8篇です。実際に「シオン」という言葉が出てはいなくても、内容的にシオンを指している詩篇もあります。
  • 神の救いのご計画は、アブラハム、そしてダビデ、そしてダビデの子孫であるイエス・キリストを通して実現します。私たちはイエスキリストを信じることを通して、神がアブラハムとダビデに約束した誓いがこの詩篇においても確認されています。新約のクリスチャンたちはダビデから生える「一つの角」、「一つのともしび」であるキリストと結びつくことを通して、ダビデに対してなされた約束にあずかることができるのです。そうした視点をしっかり持ちながら、神の救いのご計画とどうかかわっていくべきか、その何らかの指針が与えられるように祈りたいと思います。

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