****** キリスト教会は、ヘブル的ルーツとつぎ合わされることで回復し、完成します。******

瞑想Ps149/A

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瞑想Ps149/A

  • 詩149篇にある特徴的なキーワードを「聖徒(たち)」(1節、5節、9節)としたいと思いま す。新共同訳では「主の慈しみに生きる人々」と訳されています。そうした人々、あるいはそうした人々の集いでの賛美についての瞑想です。
  • この詩篇の賛美の特徴は、喜びと楽しみに満ち溢れた快活な賛美であり、踊りと楽器を伴ったものです。この精神がバビロン捕囚を経験した者たちの中にあったことは確かですが、当時、どの程度それが現実となったかは分かりません。しかし、ユダヤ人の歴史を概観するならば、特に、19世紀東ヨーロッパに起こった「ハシディズム」という信仰復興運動こそ、まさにこの詩149篇そのもののような気がします。この運動は、ヨーロッパに離散したユダヤ人が受けた苦しみ(貧困と迫害)から逃れるために、ユダヤ人の本質を回復し、そこに喜びを取り戻そうとする運動でした。
  • 「ハシディズム」ということばは、「神を敬う者、敬虔な者」を表す「ハシド」(ヘセドの派生語)から来たことです。正統派ユダヤ教の知識偏重の反発がその起点となっています。それゆえ、その強調点は。生き生きとした信仰、情熱的な礼拝、同胞意識の喚起、共同体生活の重視などです。特に、それは音楽(賛美)の面において、後にクレズマーの音楽、イスラエルのフォークソング、あるいはメシアニックジューの賛美の流れに大きな影響を与えました。その特徴はマイナー調で、ハイ・テンポで、心沸き立たせる曲調です。
  • 詩149篇には、主への讃美が「諸刃の剣」として捉えられています。一つは「神への称賛としての賛美」であり、もうひとつは、「敵に対する武器としての賛美」です。こうした「諸刃の剣としての賛美」を、「聖徒たち」(主の慈しみに生きる者たち)は教会に取り戻すべきであり、それを自らの「誉れ」とすべきです。終末に向けて、そうした賛美の流れはすでに始まっているのです。

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