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瞑想Ps19/B

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瞑想Ps19/B

  • 詩篇19篇はとてもスケールの大きな詩篇です。自然を通しての神の啓示と、律法を通しての神の啓示、ふたつの啓示を通して神を知ることはとても大切なことだと思います。私も昨年から、自然を通しての神の啓示の豊かさに目が開かれ、自然の中に身を置くようになりました。特に、「かかわり」という視点から自然を見、そこから多くのことを学ばされています。
  • 「天は神の栄光を語り告げ、大空は御手のわざを告げ知らせ」 ていますが、「話もなく、ことばもなく、その声も聞かれない」とあるように、自然は沈黙しています。沈黙していますが、神はそこでご自身を啓示しています。太陽の存在がなければ地球は存在しません。太陽からの距離も近からず遠からず、その微妙な距離が地球を特異な惑星にしています。水は、すべての生き物をささえていますが、その水も酸素なしには存在しません、気の遠くなるような時間の中で少しずつ大気の中に酸素が満ち、そして水ができ、植物が生き、微生物は植物の栄養を地下で作って支えています。
  • 自然の中ではすべての被造物がことばに尽くせないような「かかわり」をもって存在しています。どれひとつをとっても「かかわり」なしには存在しないのです。この「かかわり」合いこそ、「永遠のいのち」を証していると信じます。私たち人間もその「かかわり」の中にあって存在しています。ただ人間の場合には、ほかの被造物と異なり、神からのことばによる直接的なかかわりが許され、求められています。
  • この神からの語りかけは、「たましいを生き返らせ」「わきまえのない者を賢くし」「人の心を喜ばせ」「人の目を明るくする」という特別な価値を有するものです。しかし私は、この第19篇のキーワードを13節の「傲慢の罪」としたいと思います。なぜなら、この作者は、自然や律法を通して現わされている神の啓示を拒むものとして、唯一、「傲慢の罪」をあげているからです。
  • 「傲慢の罪」(新共同訳では「驕り」)は、人間存在の最も深いところにある問題です。アダムとエバがへびにそそのかされて、「園の木の実を食べると、あなたがたが神のようになり、善悪の知識をもつようになる」というサタンの知恵に誘惑され、自分が神のようになることを願い、あたかも、自分が自分の意志で存在できるかのように思ったことがすべての問題の始まりであることを、この詩篇の作者は知っていたのだと思います。ですから、詩篇の作者が、「あなたのしべもを、傲慢の罪から守ってください。それらが私を支配しませんように」と祈っていることは、人間の弱さをよく知っているからにほかなりません。

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