瞑想Ps34/C
Ⅰ/A(1~41篇) | テキストPs34 | 原典テキストPs34 | 瞑想Ps34/A | 瞑想Ps34/B | 瞑想Ps34/D | 礼拝用語Ps34 | 恩寵用語Ps34 | Ps34の「かかわりの構造」 | Ps34の修辞 |
瞑想Ps34/C
詩篇34篇にある三つの「トーヴ」טוֹב
- 詩34篇には、「満ち足りる恵み」に関連した三つの「トーヴ」טוֹבを見ることができます。
(1)
8節「主のすばらしさ(טוֹב)を味わい、これを見つめよ。」
(2)
10節「・・しかし、主を尋ね求める者は、良いもの(טוֹב)に何一つ欠けるところがない。」
(3)
12節「いのちを喜びとし、しあわせ(טוֹב)をみようと・・する人は、だれか。」
- 詩34篇で「すばらしさ」、「良いもの」、「しあわせ」と訳された「トーブ」טוֹבは、他にも「いつくしみ」「いつくしみ深い」「良い目」「すばらしい(rich)」「善」と訳されます。
- 詩篇の瞑想は、神の「トーヴ」טוֹבを味わい、その豊かさの中に息づき、そこに自らの幸いを日々見ることです。私たちの父なる神は、私たちにいつも良いものを与えようと備えておられます。御父はすべての源泉であると同時に、本質的に与えることを喜びとされる神なのです。それゆえ、御父の家に住むことが瞑想の修練ということができます。そのことによって、ブレることのない信頼関係を築いていくことができ、使徒パウロの言う「満ち足りる心を伴う敬虔」(1テモテ6:6)を培うことができます。
- 私たちの目には決して良いとは思えない事、良いようには見えないことに遭遇することがあります。しかし、いつくしみに満ちた父の御手の中にあることを信じるなら、神のトーヴが見えてくると信じます。そこに私たちの目を見据えること、そこに注意を集中することを自分の心に言い聞かせなければなりません。