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瞑想Ps68/A

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瞑想Ps68/A

  • この詩篇の冒頭には敵に対する命令の祈りが記されています。「神の敵は、散り失せよ。神を憎む者どもは御前から逃げ去れ。悪者どもは・・神の御前から滅び失せよ。」
  • 「散り失せよ」「逃げ去れ」「滅び失せよ」・・これが敵に対する命令です。どんな根拠によってその命令が力を持つかといえば、それは「神が立ち上が」られるからです。「神よ。立ち上がってください。・・・」(1節)というフレーズは、本来、神が神の民が荒野を行進する際に、神の臨在を象徴する「契約の箱」が出発するたびにモーセが語っていた言葉です。民数記10章35節を参照。
  • この詩68篇の歴史的背景として、ダビデはイスラエル全体の王として君臨するときに「契約の箱」をエルサレムに移動したときのことが考えられます。このことによってエルサレムが神の民の中心となりました。ダビデは周囲の敵を滅ぼし、勝利をもたらしました。その様子が20~27節に記されています。
  • ダビデの功績の一つはイスラエルの12部族を統一したことです。その北方の部族の代表(ゼブルン、ナフタリ)と、南方部族の代表(ベニヤミン、ユダ)の名が27節に出てきます。彼らは、神の民が一つに集う聖所に神をお迎えするという共通の目的、かつ永遠の目的があったのです。「相つどうて、神をほめたたえよ」(26節)。これがその目的です。
  • 神の民はその歴史の中で、常に敵との戦いを余儀なくされました。しかしその都度、神は圧倒的な勝利をもたらしました。そのことが7~10節に記されています。出エジプトの際にも、また荒野においても、神が御民に先立って出て行かれ、勝利をもたらしたのです。また、8節は約束の地カナンにおいての戦いです。女預言者デボラとバラクの時代、敵であったカナンのシセラは戦車九百両でイスラエルに立ち向かってきました。そのとき神は雨を降らせ、それらの戦車をすべて使い物にならないようにしました。そのようにして、神は勝利をもたらしました。
  • そして今やダビデの時代、神は「契約の箱」をエルサレムのシオンに持ち運び、そこで神を礼拝しようとしたダビデを通して勝利をもたらし、周囲の国々を支配させました。「ほむべきかな。日々、私たちのために、重荷を担われる主。私たちの救いであられる神。」(19節)とありますが、ここでの「重荷」とは敵との戦いのことです。ここでダビデははっきりと勝利を宣言しています。「神は必ず敵の頭を打ち砕かれる」と。この日々の勝利宣言こそ信仰者にとって大切なのです。
  • さらに、この詩篇では終末的な究極の勝利についても言及されています。それが28~34節です。来るべきハルマゲドンの戦い、千年王国の到来、その中心地がエルサレムです。すべての諸国民はエルサレムにやってきて、神を礼拝するときが来ます。それゆえ私たちは神による大勝利を確信していなければなりません。そして日々、イエスの御名によって勝利を宣言し、その勝利を自分のものとして感謝していく必要があります。私たちが神を賛美するとき、そうした主の勝利を敵に対して宣言すると共に、命令によって敵の敗北をも宣言しなければならないのです。これを、日々実践することこそ信仰の戦いだと信じます。
  • この詩篇でもうひとつ大切なことは、メシアについての言及があることです(メシア詩篇について69篇で再度、取り上げたいと思います)。その言及の箇所は18節。「あなたは、いと高き所に上り、捕らわれた者をとりこにし、人々からみつぎを受けられました。・・・」です。この箇所を、使徒パウロはイエス・キリストの昇天と着座についての説明として引用しています。エペソ人への手紙4章8節「高い所に上られたとき、彼は多くの捕虜を引き連れ、人々に賜物を分け与えられた。」。ここで主は、勝ち誇る将軍のように捕虜となっていた者たちを救い出し、彼らを凱旋パレードに伴われます。主は戦利品である賜物をご自分の軍勢に分け与えてくださるのです。

(祈り)
「主よ。あなたの勝利を感謝いたします。いつの時代においても、あなたはご自身の民に勝利をもたらしてこられました。その戦いの勝敗はすでに十字架と復活の出来事によって決定づけられていますが、今尚その戦いは続きます。私たちは主のからだである教会を通して、信仰の戦いを勝ち取っていく者となります。そしてこの詩68篇のように宣言いたします。『神の敵は、散り失せよ。神を憎む者どもは御前から逃げ去れ。悪者どもは・・神の御前から滅び失せよ。」』と」

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