****** 教会は、ヘブル的ルーツとつぎ合わされることで回復し、完成します。******

瞑想Ps80/A

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瞑想Ps80/A --※詩79篇と一緒に瞑想しています。

  • この二つの詩篇(79篇と80篇)の共通項は、作者と時代背景、そして「そうすれば」ということばです。時代背景は、神の選んだ都エルサレムが廃墟と化し、多くの神の民が死に、また多くの神の民がバビロンの捕囚となったことです。そしてその「捕われ人のうめき」(79篇11節)がいずれの詩篇にもみられます。その「捕らわれ人のうめき」は、ひとことで言うならば、「回復への嘆願」です。79篇では「死に定められた人々を生きながらえさせてください」であり、80篇では、「私たちをもとに返し・・(てください)」です。英語ではturn, restoreと訳されています。つまり、いずれも、本来の神との関係を取り戻し、生きた関係を回復することに他なりません。
  • 神に罪を犯した者にとって、「もとに返し」と回復を願うことは、これから自分はもう二度と罪を犯さず、正しく、まじめに神に従って生きますからということでは成立はしません。回復(復帰)はただただ神の赦しがなければあり得ず、神のあわれみなしにはありえません。作者は神の御名に訴えています。その御名は救いの神であり、人の罪を赦すことのできる御名だからです。「私たちの救いの神よ。御名の栄光のために、私たちを助けてください。御名のために、私たちを救い出し、私たちの罪をお赦しください。」(79篇9節)
  • もし自分(たち)を赦し、元の姿に戻してくださるなら、次のように神に誓っています。
    • 「そうすれば、・・私たちは、とこしえまでも、あなたに感謝し、代々限りなくあなたの誉れを語り告げましょう。」(79篇13節)
    • 「そうすれば、私たちは救われます。」(80篇3、7、19節)
    • 「そうすれば、私たちはあなたを裏切りません。」(80篇17節)
    • 「(そうすればand)、私たちは御名を呼び求めます。」(80篇18節)
  • 「そうすれば」ということばは、私たちが自分の力でどうこうしていくということではなく、神のあわれみが先行されなければ立つことも、復帰することもできないということが背景にあります。神の恩寵先行による誓いです。こうした誓いが生み出ることこそ、神のさばき(懲らしめ)の狙いだと信じます。そもそもそ神は人の罪によって交わりが絶たれた世界に、再びそれを回復するために立ち上がられた方です。私たちができることがあるとすれば、自分の罪を認めて、日々悔い改めの生活をしようと決意することだけです。その決意が与えられること自体が神の恵みといえます。
     
  • 他にも、詩篇の中で「そうすれば」という誓いが多く使われているのは、詩51篇のダビデの悔い改めの詩篇においてです。ダビデも神の赦しとあわれみなしには到底立ち返ることはできなかったのです。
  • この詩篇の中で、作者は自分たちのことを「ぶどうの木」としてたとえています。「ぶどうの木」が実を結ぶためには多くの手入れを必要とします。神はご自身の民である「ぶどうの木」を「携え出し」、地を切り開いて「植えられ」たので、「ぶどうの木」は深く根を張り、地にはびこりました。その繁栄ぶりは「山々もその影におおわれ、神の杉の木もその大枝におわれる」(10節)ほどでした。しかし、神の民は甘いぶどうの実を結ぶことを神に期待されながらも、酸いぶどうとなってしまいました。つまり、役に立たない、捨てるしかない存在となってしまったのです。ひとたびは火で焼かれ、切り倒されたかに見えました。これまでのすべてのかかわりは終わったかに見えました。ところが、投げ捨てられて当然の者を神は見捨てませんでした。この神にのみ希望があります。唯一の希望があります。その神が、この私を復帰させてくださるなら、以前にもまして、神を賛美し、従っていきたいと思うのは、人格的に当然のことです。
  • ぶどうの木としてもう一度、「育ててください」、「私たちを生かしてください」、「御顔を照り輝かせてください。」との民の祈りは天に届きます。「御顔を照り輝かせてください。」という表現が、英語ではLet Your face smile on us となっていて味わいを感じさせます。父の元に帰ってきたあの放蕩息子のように(ルカ15章)、父のsmile(スマイル)を見ることのできる者は幸いです。

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