瞑想Ps81/A
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瞑想Ps81/A
- この詩篇のキー・ワードを8節の『聞け』(シェマ)としたいと思います。3節の「われらの祭りの日の、新月と満月に、角笛を吹き鳴らせ。」とありますが、この祭りとは、第七の月の第1日目と15日目のことです。最初の角笛は一年の中でも最も大いなる祭の日が近づいたことの知らせであり、15日目は『仮庵の祭り』を始まることを告げる角笛です。「われらの力であられる神に喜び歌え。ヤコブの神に喜び叫べ。」とありますが、仮庵の祭りの特徴は<喜び>です。毎週の主日礼拝でしていることはまさにこの喜びの前味です。
- また、仮庵の祭りの意義は、過去の神の恵みを回顧し、やがて神の約束の成就を待ち望むことです。民を荒野から約束の地へ導いた神が、再び、さまよえる民を主ご自身のもとへ導き、約束したすべてのものを与えようとしておられることを期待すると同時に、神の約束に耳を傾け、新しい心をもって神に聞き従うことなのです。聞き従う者に注がれる神の祝福を、この詩81篇では次のように表現しています。
①「あなたの口を大きくあけよ。わたしが、それを満たそう。」(10節)
②「わたしは岩の上にできる蜜で、あなたを満ち足らせよう。」(16節)
- いずれも神が、その民に「すべての必要を満ち足らせる」というものです。「最良(原文では「へレヴ」脂肪を意味します)の小麦を食べさせ」(18節)、「彼らの敵を征服し」(14節)とあるように、私たちの基本的なニーズである生存の保障、そして防衛の保障が含まれています。
- 私たちの教会では、しばしば仮庵の祭りを想起させる賛美がなされています。最近、ポール・ウィルバー(Poul Wilber、彼はメシアニック・ジュー)が出したCD「The Watchman」の中から、The Day Of The Lord と Rejoice O Israel を歌っています。その内容の歌詞は以下の通りです。神の約束の成就の日の訪れとその喜びを歌うこの類の賛美は多くあります。この類の賛美こそユダヤと異邦人をひとつに結ぶ賛美だと私は信じます。
- 角笛吹き鳴らせシオンの丘で
ときの声を上げよ主が来られるから
ハレ ハレルヤ 全能なる神
ハレ ハレルヤ イエスは王
- リジョイス イスラエルよ
リジョイス シオンの娘よ
リジョイス 主はあなたを喜ばせる
- 角笛吹き鳴らせシオンの丘で