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礼拝用語Ps107

詩107篇 「叫ぶ」 זָעַק ザーアク

(カテゴリー:祈り)

13節「この苦しみのときに、彼らが主に向かって叫ぶと、主は彼らを苦悩から救われた。」
同節「苦難の中から主に助けを求めて叫ぶと、主は・・・救いを与えられた。」(新共同訳)

Keyword; 「叫ぶ」 cry, cry out, call 22:5/107:13, 19/142:1, 5

  • 詩107篇の構造には特徴があります。それは四つからなる部分∸①4~9節、②10~16節、③17~22節、④23~32節―のそれぞれに、今日的な音楽用語でいうならば、明確な<バース>と<コーラス>を持っていることです。<コーラス>とは「さび」の部分で作者が最も訴えたい事柄で、各パースの中にそのままの形で繰り返されます。言うなれば、四つの異なる<バース>は<コーラス>を様々な面から説明していると言えます。
  • ところで、コーラスの部分(6節、13節、19節、28節)を見ると、いずれも、「苦しみのときに、彼らが主に向かって叫ぶと・・・」となっています。「叫ぶ」という動詞に注目してみると、二つの叫びを表わす動詞が使われています。
  • 第一部分(6節)と第四部分(28節)では「ツァーアク」(צָעַק)という動詞が、第二部分(13節)と第三部分(19節)では「ザーアク」(זָעַק)が使われています。
  • 「ザーアク」(זָעַק)は、旧約では73回、詩篇ではわずかに5回(22:5/107:13, 19/142:1, 5)使われています。同じ言葉が出エジプト記2章23~24節にも使われています。「イスラエル人は労役にうめきわめいた。彼らの労役の叫びは神に届いた。」とあります。神はモーセを召し出してエジプトから彼らを導き出させました。「ザーアク」(זָעַקは苦しみの中からの呻きの叫びを意味します。
  • 一方の「ツァーアク」(צָעַק)は、助けを求めて大声を上げて叫ぶことです。岩波訳では「泣き叫ぶ」と訳しています。祈りが聞かれるまでは決してやめない継続的な叫びであることがこの動詞の特徴です。詩篇では107:6, 28以外に34:17/77:1/88:1で使われています。
  • なぜ、同じ構造を持つコーラス部に、叫びを意味する二つの動詞が使われているのかが不思議ですが、おそらく、叫びの微妙なニュアンスを伝えたかったのかもしれません。束縛されている呻きにも似た声にならない叫びもあれば、大声を出して助けを求める叫びがあります。そのいずれの叫びにも、神は耳を傾けてくださり、彼らを苦悩から救われたことが大切なポイントです。叫びを通して、神とのかかわりはより直線的なものとなります。
  • 類義語として他に以下の二つがあります。
    (1) 「カーラー」(קָרַא)-call, 呼ばわる、叫び求める、訴える、叫ぶ。3:1, 4/17:6/22:2/55:17/102:2/119:145, 146/120:1/141:1 等。
    (2) 「シャーヴァ」(שָׁוַע)-cry for help, 助けを求めて叫ぶ。体裁を繕わない祈りを意味します。18:6, 41/22:24/
    28:2/30:2/31:22/72:12/88:13/119:147
  • 新約では「盲人バルテマイの叫び」や「水の上を歩いて沈みかけたペテロの叫び」も参照!!

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