礼拝用語Ps145
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詩145篇 「熱心に語る」 נָבַעナー ヴァー
(カテゴリー:賛美)
7節「人々は、あなたの豊かないつくしみの思い出を熱心に語り、・・」
keyword 「湧き出る、放言する」overflow, pour forth,celebrate, 19:2/59:7/78:2/94:4/119:171/145:7
- 新改訳で「熱心に語り」と訳されたヘブル語は「ナーヴァー」(נָבַע)で、旧約で11回、詩篇では6回使われていまがすべて聖文書(詩篇、箴言、伝道者の書)に使わている語彙です。
新共同訳では「語り継ぐ」と訳しています。この動詞は心の内にあるものが外にあふれ出ることを意味します。心に悪いものがあればそれは悪いものとなって出てきます。良いものがあれがその良いものが溢れ出てきます。
- 詩篇145篇7節にある「ナーヴァー」(נָבַע)は、人々は主の多くのいつくしみ(トーヴ)を言い表す(熱心に語る)という意味で用いられています。詩篇78篇2節には「昔からのなぞを物語ろう」の「物語る」というところにこの動詞が使われており、詩篇119篇171節にも同じ言葉が使われています。そこでは「私のくちびるに賛美がわきあふれるようにしてください。」(新改訳)と訳しています。口が開かれて、放言する、溢れ出てくる、噴き出す、とどめることができないほどに、それが「熱心に語る」という訳になっているのだと思います。
- 主の「いつくしみ」(トーヴ)を口をもって熱心に語り、高らかに歌う、そこにダビデの礼拝者としての霊性を見ることが出来ます。しかも、この詩篇145篇には強意形の動詞があふれています。どこにそれが使われているかといえば、以下に掲げる動詞です。すべて礼拝用語に使われています。ダビデがいかに神を礼拝することに力を尽くそうとしていたかを教えてくれます。
1
私の神、王よ。私はあなたをあがめます。
あなたの御名を世々限りなく、ほめたたえます。
2
日ごとにあなたをほめたたえ、
あなたの御名を世々限りなく賛美します。
4
代は代へと、あなたのみわざをほめ歌い、
あなたの大能のわざを告げ知らせるでしょう。
6
私はあなたの偉大さを述べるでしょう。
7
人々はあなたの豊かないつくしみの思い出を熱心に語り、
あなたの義を高らかに歌うでしょう。
10
主よ。あなたの造られたすべてのものは、あなたに感謝し、
あなたの聖徒はあなたをほめたたえます。
11
あなたの大能のわざを、語るでしょう。
12
こうして人の子らに、主の大能のわざと、
主の王国の輝かしい栄光を、知らせましょう。
15
すべての目は、あなたを待ち望んでいます。
21
私の口が主の誉れを語り、
すべて肉なる者が聖なる御名を世々限りなくほめたたえますように。
2011.7.30