礼拝用語Ps21
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詩21篇 「信頼する」「拠り頼む」 בָּטַח バータハ
〔カテゴリー信頼〕
7節「まことに、王は主に信頼し・・」
Keyword;「信頼します」「拠り頼む」trust in 4:5/9:10/13:5/21:7/22:4, 5, 9/25:2/26:1/27:3/28:7/31:6, 14/32:10/33:21/37:3, 5/40:3/41:9/44:6/49:6/52:7, 8/55:23/56:3, 4, 11/62:8, 10/78:22/84:12/86:2/91:2/112:7/115:8, 9, 10, 11/118:8, 9/119:42/125:1/135:18/143:8/146:3
- バータハ(בָּטַח)の多くは「信頼する」と訳されています。旧約で119回、詩篇では47回使われており、詩篇では重要な礼拝用語です。新改訳では「拠り頼みます」、口語訳では「寄り頼む」、新共同訳では「依り頼みます」と訳されています。何に拠り頼むのかが大切です。詩13篇5節では「あなたの恵みに」、詩28篇7節では「主に」、詩55篇23節では「あなたに」となっています。しかし、他の書簡―たとえば、イザヤ書、エゼキエル書-では拠り頼む対象が「悪巧み」「軍隊」「彫像(偶像)」「自分の悪」「自分の美しさ」「自分の正しさ」「自分の剣」とあり、神から叱責されています。
- ユダ王国のアサ王がクシュ人(エジプト)との戦いを余儀なくされたとき、彼が神に祈った言葉があります。「主よ。力の強い者を助けるのも、力のない者を助けるのも、あなたにあっては変わりはありません。私たちの神、主よ。私たちを助けてください。私たちはあなたに拠り頼み、御名によってこの大軍に当たります。主よ。あなたは私たちの神です。人間にすぎない者に、あなたに並ぶようなことはできないようにしてください。」(Ⅱ歴代誌14章11節) がそうです。この祈りを神は聞かれ、主はクシュ人を打ち破られたので、クシュ人は逃げ去りました。
- 「信頼します」「拠り頼む」というヘブル語のバータハ(בָּטַח)は「安心する、安全である、思い煩わない、信頼する、信用する、頼みとする、安んじる」といった意味合いがあります。私が学んだ神学校の小林和夫教授は、このバータハを「大地の上に、大の字になって身を横たえるイメージ」だと教えてくれました。これは完全な依存、完全な信頼を意味します。そのような模範者は神の御子イエスです。御子は御父に対して完全に拠り頼んで生存と防衛の保障を得ていたばかりか、偉大な使命を成し遂げるすべての力と知恵、導きの中に身を置かれました。御子は「拠り頼む」ことによってもたらされる平安の中に常におられました。
- その主が私たちを招いておられます。「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。わたしは心優しく、へりくだっているから、あなたがたもわたしのくびきを負って、わたしから学びなさい。そうすればたましいに安らぎが来ます。」(マタイ11章29節) 私たちが神に「拠り頼む」祝福を身につけるためには、「わたしのくびきを負って」とあるように、御子のうちにとどまり、御子から学ぶ必要があるようです。
- ちなみに、名詞のベタハ(בֶּטַח)は「安らか、安全」safety, secure, safely (Ps 4:8/16:9/78:53)です。