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礼拝用語Ps3

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詩3篇「身を横たえて、眠る」 שָׁכַב シャーハヴ  יָשֵׁן ヤーシェン          

(カテゴリー:信頼)

5節「私は身を横たえてשָׁכַב、眠るיָשֵׁן。私はまた目をさます。」(新改訳)
5節「わたしはふして眠り、また目をさます。」(口語訳)
5節「それで、安心して横になり、ぐっすり眠りました。」(L.B)
5節 I lie(lied) down and sleep(slept) 

Keyword; 
שָׁכַב「身を横たえる」「伏す」 3:5/4:8/41:8/57:4/68:13
יָשֵׁן「眠る」 3:5/4:8/13:3/44:23/121:4

  • 5節の「身を横たえて、眠る」には二つのヘブル語が使われています。ひとつは「身を横たえる」のシャーハヴ(שָׁכַב)。憩う、座す、住む、とどまる、泊まる、眠る、寝る、伏す、休む、横になる、といった意味があります。もうひとつは「眠る」のヤーシェン(יָשֵׁן), sleepです。前者は旧約で207回、うち詩篇は5回。後者は旧約で18回、うち詩篇では5回です。
  • ちなみに、詩121篇4節では「イスラエルを守る方は、まどろむこともなく、眠ることもない」とあります。私たちを守る方は「まどろむことなく、眠ることなく」私たちを支え守っていて下さるので、私たちは安心して「眠る」ことができるのです。
  • この詩3篇では、表題にもあるように、ダビデが有能な息子の一人アブシャロムによる謀反によって都落ちした状況が背景にあります。あらゆる危険がダビデを取り囲んでいるにもかかわらず、ダビデは安らかに眠ることができました。そして再び、朝の陽の光を見ることができたのです。これは神の守りに支えられているという明らかな証拠です。
  • この眠りは、決して、怠け者の怠惰な眠りではありません。神の懐にとどまり、そこに匿われていることの確信が安眠をもたらします。この祝福は、御子イエスにも、そして使徒ペテロにも見られました(参照、マタイ8章23~27節。使徒12章6節)。
  • 安眠の祝福は、次篇の詩4篇の主題でもあります。その8節には、「平安のうちに、私は身を横たえ、すぐ眠りにつきます。主よ。あなただけが、私を安らかに住まわせて下さいます。」とあります。安心して眠ることかできる幸いが、告白されています。箴言3章24節「あなたが横たわるとき、あなたに恐れはない。休むとき、眠りは心地よい。にわかに起こる恐怖におびえるな。悪者どもが襲いかかってもおびえるな。主があなたの足がわなにかからないように、守ってくださるからだ。」
  • ちなみに、「セラー」(סֶלָה)ということばがこの詩篇で初めて登場していることにも留意しておきたいところです。「セラー」は「休息、安息」を意味する音楽用語と言われています。主にある「セラー」の祝福を日々過ごせる者となりたいものです。また、主にある親しい同労者同士で、「セラー・トーヴ」 (סֶלָה טוב)、「良い休息を」と挨拶して別れるのも良いかもしれません。

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