礼拝用語Ps5
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詩5篇 「ひれ伏す、伏し拝む」 חָוָה ハーヴァー
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7節「あなたの聖なる宮に向ってひれ伏します。」
7節 I will worship / I bow down
Keyword;「ひれ伏す」「伏し拝む」 worship, bow down,
5:7/22:27,29/29:2/45:11/66:4/72:11/81:9/86:9/95:6/96:9/97:7/99:5, 9/106:19/132:2/138:2
- 「ひれ伏す」と訳されたハーヴァー(חָוָה)は「かがむ、拝む、敬意を表する、拝する、ひざまずく、ひれ伏す、伏し拝む、伏す、身をかがめる、礼拝する」といった意味があります。旧約では170回、詩篇では17回使われています。
- 神に対する最高のささげものは礼拝です。その礼拝の態度は王の前に身をかがめている家来のそれであり、その根本的な思想は、伏し拝み、屈伏することです。
- 英語で礼拝することをworshipと言います。元々はアングロサクソン語のworthscipeということばで、「ある対象に価値を帰する」という意味のようです。礼拝とは礼拝している方に価値を帰することだと言えます。
- ヨハネの黙示録にも礼拝の風景が描かれています。
4:10 二十四人の長老は御座に着いている方の御前にひれ伏して、永遠に生きておられる方を拝み、自分の冠を御座の前に投げ出して言った。
4:11 「主よ。われらの神よ。あなたは、栄光と誉れと力とを受けるにふさわしい方です。あなたは万物を創造し、あなたのみこころゆえに、万物は存在し、また創造されたのですから。」
- ここに真の礼拝があります。順序が大切です。まず最初に彼らは「ひれ伏して」います。ハーヴァーחָוָה(chawah)「ひれ伏す」とは礼拝している方に対する服従です。そしてそのあとに、彼らは自分の冠を御座の前に投げ出しています。
- ヨハネの黙示録が書かれた時代には、王がローマの軍隊に征服されると、彼は皇帝の巨大な像の前にひれ伏し、自分の冠をその足下に投げ出すことが要求されました。これが、彼の皇帝に対する完全な服従と自分の王位の放棄の行為でした。
- そのように、礼拝における二つの行為、一つは「ひれ伏す」こと、もう一つは礼拝する方の足下に冠を投げ出すことです。この冠を投げ出すことの要求は、キリストの、そしてキリストだけの栄光のために生きようと願うことです。換言すれば、真の礼拝のために欠くことのできない第一の条件は「完全な服従」、第二の条件は「キリストにのみ栄光が帰されること」です。
- 黙示録4章11節では、礼拝者たちが御座に着いておられる方に「あなたはそれがふさわしい」と言って価値を帰している姿を見ることができます。最もふさわしい方に「価値を帰する」(worth-ship)こと、これが礼拝なのです。