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礼拝用語Ps60

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詩60篇「働きをする 」 עָשָׂה アーサー

〔カテゴリー誓約〕

12節「神によって、私たちは力ある働きをします。」(新改訳)
12節「神と共に我らは力を振います。」(新共同訳)
12節「神様によって、私たちは勝利を得ます。」(尾山訳―現代訳)
12節「われらは神によりて勇しくはたらかん」(文語訳) 

Keyword; 「~をする」 do, perform, make, exercise,labor, work, gain

  • 「働きをします」(新改訳)、「力を振います」(新共同訳)、「勝利を得ます」(尾山訳)と訳された動詞は、「力 great thing (חַיִל)を、行なうdo (עָשָׂה)」という二つのヘブル語から成っています。原文はナアセ・ハイル 、We shall do great thing ちなみに、詩108篇13節にも同様の表現があります。「行なう(עָשָׂה)」という動詞の後に来る名詞によってさまざまな訳になるようです。「勝利する」という訳もあります。
  • しかし、真の勝利は神によって「力を行使する」場合に限ってのみ、「力ある働き」ができるのであり、その結果「勝利を得る」ことができることを告白しています。決して、人間的な力に拠り頼んでいるわけではありません。この点がとても大切です。
  • 事実、この詩60篇はダビデがエドムとの戦いにおいてかなりの苦戦を強いられていたという背景があります。1節には「神よ。あなたは私たちを拒み、私たちを破り、怒って、私たちから顔をそむけられました。」とあり、「あなたは、御民に苦難をなめさせられました。」(3節)「・・もはや私たちの軍勢とともに、出陣なさらないのですか。」(10節)とも訴えています。ダビデというと、連戦連勝のイメージがありますが、決してそうではなかったことを伺わせます。
  • 私たちも信仰の戦いにおいて、ダビデのように神がもはや自分たちを見捨ててしまったのではないかという状況に出くわすことがあります。しかし、そうした信仰のゆらぎを経験することがあっても、神の約束に立って、再び信仰によって戦いに挑もうとするダビデの姿勢は常に私たちのモデルです。「まことに、人の救いはむなしいものです。神によって、私たちは力ある働きをします。(なぜなら)、神こそ私たちの敵を踏みつけられる方(だから)です。」(11, 12節) 私たちは「敵を踏みつけられる方」と共にあることによって、力を振い、勝利を得ることができます。
  • 使徒パウロはエペソ人への手紙の中で、「私は、神の力の働きにより、自分に与えられた神の恵みの賜物によって、この福音に仕える者とされました」(3章7節)と神の力をたたえています。そして、「神の全能の力の働きによって私たち信じる者に働く神のすぐれた力がどのように偉大なものであるかを、あなたがたが知ることができますように」(1章19節)とも祈っています。また、「主にあって、その大能の力によって、強くあれ」と (6章10節)とも命じています。主とその力によって、力ある働きをしたいものです。

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