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礼拝用語Ps95

詩95篇(1) 「(御前に)進み行く」 קָדַם カーダム

(カテゴリー: 感謝)

  • 2節「感謝の歌をもって、御前に進み行き、・・」(新改訳)
  • 「御前に進み、感謝をささげ・・・」(新共同訳)
  • Let us come before His presence with thanksgiving (NKJV)
  • Keyword; 「御前に行く」  come before, welcomed, go before, 21:3/59:10/79:8/88:13/89:14/95:2
  • 「御前に進みゆく、御前に行く」と訳されたカーダムקָדַם(qadam)は、敵対する者と「直面する」「立ち向かう」(17:13/18:5/18:18)、「先頭に立つ」(68:25)、神の恵みと憐れみがオン前に「先立つ」、祈りが神の前に「届く」(88:13)、神が私たちを「迎える」(21:3)、人が神の「御前に進み行く」(95:2)といった意味があります。
  • 「御前に進み行く」とは「神を出迎える」という意味です。ただ、「神はダビデを迎えて、すばらしい祝福を与え、そのかしらに純金の冠を置かれた」(21:3)とあるように、神の歓迎があって、はじめて、人は御前に進み出ることができ、神を自らの心に出迎えることが可能となります。こうした神の歓迎ぶりをよく表しているのが詩23篇5節です。ダビデは「私の敵の前で、あなたは私のために食事をととのえ、私の頭に油をそそいでくださいます。私の杯は、あふれています。」という表現で神の歓迎を表しています。食卓への招きだけでなく、客人の頭に高価な香油を注ぐというのも最高のもてなしを意味します。
  • 詩95篇2節の「感謝の歌をもって、御前に進み行き・・」とは、神の招きが前提としてあり、その上で、神に感謝の心と賛美をもって、御前に行こうとしています。
  • ある時、イエスが弟子たちを強いて舟に乗せ、自分よりも向こう岸へ行かせ、また群衆も返したあとで、祈るために、ひとりで山に登られました。弟子たち一行は向かい風のために悩まされていました。そして夜中の三時ころ、イエスは湖の上を歩いて彼らのところへ行かれました。そのとき、弟子のペテロがこう言いました。「主よ。もし、あなたでしたら、私に、水の上をあるいてここまで来い、とお命じになってください。」と。イエスは「来なさい。」と招きました。そこでペテロは舟から出て、水の上を歩いてイエスのほうに歩き始めました。ところが、風を見て、こわくなり、沈みかけたのです。(マタイ14章22~32節)
  • 主の「来なさい」との招きにペテロはそれまで最も安全を保障する舟から出て、水の上を歩いてイエスの方へ歩くことができました。ただし、風を見てこわくなる時までは・・。
  • イエス・キリストは私たちを二段階に招かれます。ひとつは、「すべて疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。」(マタイ11章28節)、そしてもうひとつは、「わたしにとどまりなさい」(ヨハネ15章4節)との招きです。イエスのこの二つの招きが意味するところはきわめて重要です。どちらの招きも私たちの生涯の課題です。

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