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第一次伝道旅行 (1) 聖霊に遣わされて

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18. 第一次伝道旅行 (1) 聖霊に遣わされて

【聖書箇所】 13章1節~12節

ベレーシート

  • アンテオケ教会は迫害によって散らされた無名の信徒たちの伝道によって始まった最初の異邦人教会でした。そこにバルナバがエルサレム教会から派遣され、またバルナバが新しい信者たちをしっかりと根づかせるためにサウロ(後のパウロ)を捜し出して連れてきました。そのような教育的配慮がなされることで、アンテオケ教会の弟子たちは「キリスト者」(クリスティアノス)の呼ばれるようになったのです。
  • 使徒の働き13章では、アンテオケ教会としての新たな段階を迎えました。それはバルナバとサウロを聖別して、新しい任務(福音の宣教の働き)につかせよ」という聖霊の声を吟味して従い、彼らの上に按手して「送り出した」のです。このことは教会の歴史において新しい段階へと展開していくます。

1. 聖霊が「語った」こと、「遣わした」ことについて

使徒の働きの語りかけ.PNG
  • 使徒の働きでは、「御使い」が語ったり、「聖霊、あるいは(御霊)」が語ったり、「主ご自身」が語ったりとさまざまです。ルカがこれらをある意図をもって記しているのか、そうでないのか理解できません。すべての神のみ旨として語られていますから、「御使い」であっても、「聖霊」であったても、また「御子」からであっても、すべて出処は同じということができます。
  • 重要なことは、神を礼拝していた弟子たちが聖霊の声を聞き、それを「祈りと断食によって」吟味して、教会の総意として、バルナバとサウロに按手して「送り出した」ことです。教会の皆でこれからのことを話し合って計画を立案したのではなく、彼らが礼拝しているときに、聖霊によって示されたのです。それをどのようにして、どのような形でかは記されていません。
  • バルナバとサウロの二人は、大きな影響力を持つ指導的役割を担っていたはずです。そんな二人を教会から解き放って、新しい任務に就かせることは教会にとっても大きなチャレンジであったはずですが、アンテオケ教会の人々は聖霊に従い、いまだ福音の伝えられていない地に福音を伝えるという明確な目的を持ってバルナバとサウロを「送り出した」のです。
派遣用語.PNG
  • この3節の「送り出す」という動詞は「アポリュオー」άπολυωwで、「解き放つ」という意味です。まり、二人を教会にのみ閉じ込めておくのではなく、神がすでに彼らに授けておられる任務を果たすべく、自由を与えて、解き放つという意味です。つまり、バルナバとサウロの二人に自由を与えたということが、ここでの「送り出す」という意味です。
  • 4節の「遣わされる」という動詞は「エクペンポー」έκπεμπωの受動態で、「使徒の働き」では2回(13:4/17:10)使われているだけです。親類語の「ペムボー」πεμπω(新約79回/使徒11回)と同様、「送る、遣わす」の意味です。以下は、新約聖書における「派遣用語」です。

    画像の説明

2. キプロス島での伝道

  • 伝道の務めをゆだねられたバルナバとサウロは、バルナバの故郷であるキプロスの地に行き、パポスという場所で最初の伝道の働きをしようとします。その地ではローマの地方総督であるセルギオ・パウロという人が救われたことが報告されています。総督には名をバルイエスというユダヤ人のお抱えの魔術がおり、バルナバとパウロを招いて、神のことばを聞きたいと思っていました。まさに、神に選ばれし者でした。しかしお抱えの魔術師はそのことに反対し、妨害しようとしました。ところが、パウロはその魔術師をにらみつけ、結果的に、目を見えなくしてしまいました。そのことで、総督が信仰の道に入ることができたのです。
  • このことは、最初の伝道が明確に「霊的な戦い」であったことを示しています。そしてその戦いにパウロは勝利したのです。「聖霊に満たされる」ことなしに、この戦いに勝つことができないことを教えられます。
  • キプロスでの「霊的戦い」、および次の宣教地での説教を通して、バルナバとパウロの順位が「パウロとバルナバ」に変わります(13章46節参照)。


2013.4.25


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