義の道に
詩篇23篇の瞑想の目次
瞑想(8) 「義の道に」(v.3b-2)
- 「道」と訳された「マッガール」(מַעְגָּל)は複数連語形です。踏まれてできた数々の小道、pathを意味します。あるいは人生の行動、方向、進路、行路なども意味します。旧約では13回、詩篇では4回使われていますが、そのうちの3回(17:5/23:3/140:5)はすべてpathです。
- 「義の道」とは、神とのかかわりの道、いのちへと至る道であり、神とのかかわりにおけるあり方や方向、行動のすべてを含んでいます。
- 「ヴェ・マゲレー・ツェデク」(בְמַעְגְּלֵי צֶדֶק)を「義の道」と訳しているのは新改訳で、新共同訳、関根訳、フランシスコ会訳、口語訳、典礼訳は「正しい道」と訳しています。英語訳では、true paths(Moffat訳), straight paths(Jerusalem訳), paths of righteousness(NIV), sure paths(Knox) といった具合です。
- 「正しく、まっすぐで、真実で、確かな」かかわりの道とは、主イェシュアにある道しかありません。私たちの努力や頑張りでつくることのできない道です。すでに御子イエス・キリストが歩んでくださったいのちの小道、そこに神は私たちを導かれ、主にある祝福をもたらそうとしています。
- ここ詩23篇では「義の道」ですが、聖書にはさまざまな道が登場します。「自分の道」「広い道」、それらは「滅びの道」です。しかし逆に「細い道」「主の道」「真実の道」「義の道」「とこしえの道」―それらはみな「いのちに至る道」なのです。
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