詩14篇/B
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◆主が「天から人の子らを見下ろしてご覧になった」現実は、神を尋ね求める者(善を行う者)が「ひとりもいない」というものでした。これは神の民も例外でありませんでした。後に、使徒パウロはローマ書3章でこの詩篇のみことばを引用し、すべての人が神から離れ、腐り果て、罪の下にあると責めました。
◆この詩篇の7節を見るとこの詩篇がいつ頃作られたものかがわかります。つまり、神の民がバビロンに捕囚されていたときです。バビロン捕囚は、神の民の神に対する不従順と背反の罪の結果であり、彼らは神を恐れないバビロンの異邦の民によっていたく辱められました。しかし神は罪を犯したご自身の民を決して見捨てることなく、彼らと共におられ、「避け所」となられました。それは、神の民を再建させるための神の特別な取り扱いによるものです。
◆それゆえ、彼らはバビロンの地でもう一度神の律法に立ち返り、自分たちと神との関係を再建することができました。つまり「神を尋ね求める」ようになったのです。これは神の驚くべき恵みですが、彼らもまたバビロンの民と同様、罪人であることには違いがありません。もし「神を尋ねる者」がいるとすれば、それは神の愛と恵みにふれた者だけです。
◆今も、神は天から「神を尋ね求める者」を捜しておられます。とすれば、私たちもいよいよ神の愛と恵みの中に招かれている者であることを知らなければなりません。それが「神を尋ね求める者」とされた者の特権であり、課題だと信じます。