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詩51篇/B

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瞑想Ps51/B

  • 詩篇51篇のキー・ワードを17節の「神へのいけにえは、砕かれたたましい。砕かれた、悔いた心」としたいと思います。「砕かれた、悔いた心」とはどんな心なのか。なぜ神はそうした心を喜ばれるのか。そして私たちはそこにどんな希望をおくことができるのかについて思いを巡らしたいと思います。
  • まず第一に、砕かれた、悔いた心とは、「罪に対する徹底した正直さ」です。3節でダビデは「まことに、私は自分の背きの罪を知っています。私の罪は、いつも自分の目の前にあります。私はあなたに、ただあなたに、罪を犯し、あなたの御目に悪であることを行いました。」と、告白しています。ここにはダビデが実際に犯した罪が背景にあります。姦淫と殺人の罪です。この詩篇は、そのことが預言者ナタンによって指摘された後に作られたものです。
  • 詩篇の中でも罪の問題をこれほどまでに深くえぐり出したものは他にありません。17節の「砕かれた、悔いた心」の反対は堅い頑固な心です。それは人間の暗い心の面を直視しようとしない心と言えます。しかしそうした心が砕かれて、悔いた心となる。「悔いた心」とは「悔い改めた心」という意味です。単に、悔いるということではなく、悔い改められた心、つまり、造りかえられた心です。それは神によって新しくされた心です。神はこの心を喜ばれると信じます。
  • ダビデの罪の意識は、単に、これこれの罪を犯しましたということにとどまりません。たとえ、もしそのような罪を犯さなかったとしても、生まれながらにして、存在そのものが罪深い者であるという認識です。5節を見ると「ああ、私は咎ある者として生まれ、罪ある者として母は私を身ごもりました」と述べています。この罪は原罪と言われるもので、どんなにかわいい赤ちゃんのうちにも隠れて存在しています。そして、やがてそれは芽を出してきます。人間はこの原罪から逃れることは決してできません。ダビデはだれよりも神を求め、神を慕い、神を愛した人です。と同時に、だれよりも神に背いた人でもあります。なんという謎、明暗、清濁併せ持つ存在、・・これが私たち人間の真実な姿です。ダビデは6節でこう祈ります。「ああ、あなたは心のうち の真実を喜ばれます」と。LB訳では「神様をお喜ばせるのは、徹底した正直さだけです。あ
    あ、そのことを私に徹底的に分からせてください。」と訳されています。
  • 第二に、砕かれた、悔いた心とは、「新しい心、統一された心を祈り求める心」です。私たちの心が分裂していることは、人間が本来的な自己を見失い、地上的な一時的な欲情に惑わされて、不安と迷いの中に生きることを意味します。善をしようとしても、心が分裂しゆえにできないのです。ここに人間の悲惨さがあります。使徒パウロもこの罪で苦しみました。そして、「私は、ほんとうにみじめな人間です。だれがこの死のからだから、私を救い出してくださるのでしょうか」(ローマ人への手紙7章24節)と叫んでいます。
  • 私たち人間はこうした悲惨さから私たちを救い、心の分裂をいやし、私たちの心を統一させてくれる存在を必要としているのです。ダビデは1節で「神よ。御恵みによって、私に情けをかけ、あなたの豊かなあわれみによって、わたしの背きの罪をぬぐい去ってください」と祈っています。神のあわれみに訴えています。しかしこの祈りは新しい心を祈り求める消極的な面です。ダビデはもっと積極的な祈りをしました。それは10節です。「神よ。私にきよい心を造り、ゆるがない霊で私うちに新しくしてください。」と。「きよい心」とは別な言葉で言うならば、「統一された心」と言えます。「造る」とは、バーラー(ヘブル語)です。創世記1章1節の「はじめに神が、天と地を造られた」という所に使われている同じ言葉です。つまり、「きよい心を造る」とは神にしかできないことをダビデは知っていたのです。私たちの努力では作ることは不可能です。それは、神の霊、神から与えられる聖霊の助けによってのみ可能です。
  • すでに、この方(聖霊様)は、イエス・キリストを信じる者のうちに働いておられます。この方の助けを歓迎し、この方に助けを求めるなら、柔らかな心、砕かれた、悔いた心が与えられて、神との親しい交わりにあずかっていくことができると信じます。

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