誠実さという資質
本論〔1〕 ネヘミヤのリーダーとしての資質 (1)
【聖書箇所】ネヘミヤ記1章~2章
- 本論では、ネヘミヤのリーダーとしての資質に注目して、聖書的なリーダーシップのあり方について学んでいきたい。
1. 誠実さという資質
- リーダーシップにおいて最も大切なことは、知識や能力ではなく、また熱心さでもない。それ以上に大切なことは、神に対しても、人に対しても、また自分に対しても誠実、誠心、誠意であるということである。そして、それが人を動かしていく。
(1) 権威に従う
- ネヘミヤはペルシャの王アルタシャスタ王の権威のもとで歩んだ。ネヘミヤは自分の置かれたところで忠実に仕える訓練を受けていた。(ダビデの例、御子イエスの例)
(2) 任務に対して最善を尽くす
- ネヘミヤは自分に与えられた任務に対して、いつも最善を尽くすことを訓練されていた。これは羊飼いとしてのダビデにおいてもみられるものであった。
(3) 信任されていた。
- 主のみわざは当てにされる人によって前進する。単に受身になって事をするだけでなく、積極的に何事でもすることである。「一を知って二を知らぬ」ような人ではなく、「一を聞いて十を知る」人である。ネヘミヤが王の献酌官として抜擢されたのは、彼が誠実だったからである。また職務に対しては忠実であったからである。ネヘミヤが王の献酌官であったという事実がそれを物語っている。