****** 教会は、ヘブル的ルーツとつぎ合わされることで回復し、完成します。******

2章9節


創世記2章9節

【新改訳2017】
神である【主】は、その土地に、見るからに好ましく、食べるのに良いすべての木(כָּל־צֵץ)を、そして、園の中央にいのちの木(עֵץ הַהַיִּים)を、また善悪の知識の木を生えさせた。


  • 見るからに好ましく、食べるのに良いすべての木を、また、園の中央にもいのちの木と善悪の知識の木を「生えさせた」(「ツァーマハ」צָמַח)。人が造られた後、エデンの園に「食べるのに良い」すべての木が芽生えさせられました。「ツァーマハ」(צָמַח)は創世記2章5節では「まだ芽生えていなかった」と否定的に使われていました。「ツァーマハ」(צָמַח)が名詞で使われると「若枝」「ツェマハ」(צֶמַח)となり、メシアを表わす比喩となります。「すべての木」はメシアなる「食べるのに良い」神のことばそのものです。エデンの園の中で人は神のみことばによって生きていたことになります。
  • 園の中央に」と訳されたことばは「園のど真ん中に」という意味です。「の中央に」「のど真ん中に」のことをヘブル語で「ベトーフ」(בְּתוֹךְ)といいます。「中、間、真ん中」を意味する「ターヴェフ」(תָּוֶךְ)の連語形「トーフ」(תּוֹךְ)に前置詞の「べ」(בְּ)が付いた形です。創世記1章6節、3章3,8節も参照のこと。いのちの木が園のど真ん中に位置していたということは、いのちの木にはどの側からでも到達できるということです。シナゴーグでは、律法(トーラー)の朗読台は会堂中央位置にその座を占めています。それは、トーラーの教えがすべての出席者から等距離にあることを示すためだと言われています。
  • 出エジプト記 25章8節に「彼らにわたしのための聖所を造らせよ。そうすれば、わたしは彼らのただ中に(בְּתוֹכָם)住む」(新改訳2017)とあります。イスラエルの民が宿営する際、真ん中に幕屋の天幕(「オーヘル」אֹהֶל)が設営され、その周囲にはモーセ、およびアロンと三人の息子を始めとするレビ族が宿営します。さらにその周囲に十二部族が、東にユダの陣営(両脇にイッサカル、ゼプルン)、南にルべンの陣営(両脇にシメオン、ガド)、西にエフライムの陣営(両脇にマナセ、ベニヤミン)、北にダンの陣営(ナフタリ、アシェル)が配置されます。中央となる広場は、各陣営によって四方から大きく囲まれています。いのちの木が園のど真ん中に位置していたように、天幕を通してイスラエルの神がイスラエルの民のただ中に住まわれたのです。これもエデンの園の型を真似たものと言えます。

    幕屋を中心としたイスラエルの宿営


2018.11.29

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