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5. 列王記概説 第二部「二つの王国の同時的歴史」C(1列王12~2列王17章)

歴史書(1)の目次

5.列王記概説 第二部「二つの王国の同時的歴史」C(Ⅰ列12~Ⅱ列17章)

3. 北イスラエル王国の衰退と滅亡 (Ⅱ列10章~17章)

(1) 経済的繁栄を謳歌した時代

  • エフー王朝の第4番目の王は、北イスラエルの初代の王と同じ名前を持ったヤロブアムⅡ世である(14章23~29節)。彼は41年間王位にあった。この時、外面的には未曾有の繁栄をもたらした。なぜ、イスラエルは繁栄することができたのか。神に背き、偶像礼拝を続行しているのに、なぜ神はダビデのときのような繁栄を与えられたのか。ヨナを通して語られた神のことば⇒Ⅱ列14章26~27節を参照。
  • そこには律法を守れば祝福と繁栄という単純な歴史観とは異なる歴史観が見られる。それは神の限りない恵みとあわれみである。神は悔い改めを待たれる神である。

(2) 記述預言者の出現

  • ヤロブアムⅡ世の頃に、記述預言者と呼ばれる預言者たちが活躍するようになる。ヨナ、アモス、ホセアである。それまでの預言者エリヤやエリシャの語ったメッセージは書物としてまとまったものは残されていない。イスラエルの預言者の大切な働きの一つは、その時代に対するメッセージである。神から離れて間違った方向に進んでいる王や民に対して、悔い改めを迫るメッセージであった。
アモスホセア
<使信の特徴>・・社会正義を訴えている(アモス5章24節)。国の経済的繁栄とは裏腹に、正義は曲げられ、強い者が貧しい者を虐げている社会であった。預言者アモスは宮廷や富裕階級のぜいたくぶりを糾弾している。アモス6章4~7節参照。<使信の特徴>・・契約を破ったイスラエルに対する神の限りない愛と恵みが切々と語られる。ホセアは不貞を働いた自分の妻ゴメルを再び引き取り、愛せよと神から命じられる。その結婚生活を通してホセアは、神のイスラエルに対する愛と苦しみとを体験させられる。ホセアとゴメルとの関係は神と淫行を続けるイスラエルの民との関係である。神はその民を愛しつづけようとする。同時に神のさばきも語られる。と同時に、主の回復と主を知ることを切に求めることを訴え続ける(ホセア6章1~3節)。これは同時に21世紀に生きる私たちへのメッセージでもある。

(3) サマリヤ陥落とアッシリヤ捕囚(Ⅱ列10章~17章6節)

①北王国最後の王ホセアの謀反
イスラエルがエジプトと手を結ぶことに気づいたアッシリヤの王は3年にわたる包囲の末、サマリヤを陥落させた。Ⅱ列17章4~6節。

②神のさばきとして用いられたアッシリヤ
アッシリヤは非常に残酷な民族であった。彼らは他の国々からの略奪品の上に自分たちの王国を建てた。その政策は、
a. 分散移住
b. 強制的な民族混合(雑婚)
これによって民族的純粋性を失わせ、民としての力を破壊してしまうことであった。

(4) 北イスラエル王国滅亡の理由 (Ⅱ列17章7節~18節)

①「こうなったのは・・」神のさばきとしての理由が述べられている。それによれば、異邦人の風習に習い、偶像礼拝を繰り返し、主の再三の警告を無視したためである。

②神は神の民を通してご自身の<聖>を現わそうとされた。しかしその実質は実らなかった。神の王国の理念は空洞化し、神の民としての存在意義は喪失してしまった。

③ここで注意したいことがある。それは、イスラエルの民の意識によれば自分たちが礼拝しているのは決して外国の偶像ではなく、イスラエルの神に礼拝をささげている、と信じて疑わなかった点である。しかしその信仰の実体は偶像礼拝であった。もし私たちが信仰生活をしていたとしても、「自分の幸福」が最大関心事で、その実現が目的であるような信仰だとしたら、偶像礼拝と何ら変わらないのである。


画像の説明
  • 預言者アモスとホセアは、イスラエルが破壊されることを預言していた。民は主への信仰に背を向けて、偽りの神々を礼拝し、国の貧しい者たちを虐げていた。彼らは神に信頼せず、外国との同盟に頼った。ホセアは警告して言った。「エフライム(イスラエル)は、愚かで思慮のない鳩のようになった。彼らはエジプトを呼び立て、アッシリヤへ行く。彼らが行くとき、わたしは彼らの上に網を張り、空の鳥のように彼らを引き落とす・・。」
  • 網は紀元前722年に張られた。アッシリヤの記録によれば、27,290人のイスラエル人が捕囚にされた。彼らはハボル川の流域とメディヤに追放された。メディヤに連れて行かれた者たちにとっては、徒歩で1,300km近い旅をさせられたことになる。イスラエルはアッシリヤ帝国の領土の1つとなった。その地はバビロンとシリヤから強制的に移住させられた外国の捕囚の民でいっぱいになった。

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