****** キリスト教会は、ヘブル的ルーツとつぎ合わされることで回復し、完成します。******

Ps61その他

Ⅱ/A(42~72篇) | テキストPs61 | 原典テキストPs61 | 瞑想Ps61/A | 瞑想Ps61/B | 礼拝用語Ps61 | 恩寵用語Ps61 | Ps61の「かかわりの構造」 |


  • 詩篇61篇において、6~7節の部分は「王のためのとりなしの祈り」です。

    6
    どうか王のいのちを延ばし、
    その齢を代々に至らせてください。
    7
    彼が、神の御前で、いつまでも
    王座に着いているようにしてください。
    恵みとまこととを彼に授け、
    彼を保つようにしてください。

  • この詩篇の作者がダビデ王であったとすれば、この箇所の「王」とはいったいだれのことかと疑問が起こります。
  • ひとつの答えとして、もしここでの「王」がダビデだとすれば、この詩篇の「私」はダビデ自身のことと考えられます。リビング・バイブルはそのように訳しています。しかしもうひとつの答えとしては、ここでの「私」はダビデ自身であり、「王」とは自分の後に続く王家の者、具体的にはソロモンという考え方もできます。私としては後者の考え方の方が自然のように思います。
  • サムエル記第二、7:8~16に、神は預言者ナタンを通してダビデに対しての契約を告げています。

    【新改訳改訂第3版】

    • 7:8 今、わたしのしもべダビデにこう言え。
      万軍の【主】はこう仰せられる。わたしはあなたを、羊の群れを追う牧場からとり、わたしの民イスラエルの君主とした。
    • 7:9 そして、あなたがどこに行っても、あなたとともにおり、あなたの前であなたのすべての敵を断ち滅ぼした。わたしは地上の大いなる者の名に等しい大いなる名をあなたに与える。
    • 7:10 わたしが、わたしの民イスラエルのために一つの場所を定め、民を住みつかせ、民がその所に住むなら、もはや民は恐れおののくことはない。不正な者たちも、初めのころのように重ねて民を苦しめることはない。
    • 7:11 それは、わたしが、わたしの民イスラエルの上にさばきつかさを任命したころのことである。わたしはあなたをすべての敵から守って、安息を与える。さらに【主】はあなたに告げる。『【主】はあなたのために一つの家を造る。』
    • 7:12 あなたの日数が満ち、あなたがあなたの先祖たちとともに眠るとき、わたしは、あなたの身から出る世継ぎの子を、あなたのあとに起こし、彼の王国を確立させる。
    • 7:13 彼はわたしの名のために一つの家を建て、わたしはその王国の王座をとこしえまでも堅く立てる。
    • 7:14 わたしは彼にとって父となり、彼はわたしにとって子となる。もし彼が罪を犯すときは、わたしは人の杖、人の子のむちをもって彼を懲らしめる。
    • 7:15 しかし、わたしは、あなたの前からサウルを取り除いて、わたしの恵みをサウルから取り去ったが、わたしの恵みをそのように、彼から取り去ることはない。
    • 7:16 あなたの家とあなたの王国とは、わたしの前にとこしえまでも続き、あなたの王座はとこしえまでも堅く立つ。
    • 7:17 ナタンはこれらすべてのことばと、これらすべての幻とを、そのままダビデに告げた。
  • 以上のような神の恩寵的契約のもとに、「私」であるダビデは、自分の身から出る世継ぎとなる王(具体的にはソロモン)のためにとりなして祈ったとも言えます。しかし新約的な光の下で理解するならば、ソロモンにまさる方、「恵みとまこと」に満ちた御子イエス、すなわち「メシア」を聖霊によって預言をしているとも言えます。ダビデは預言者(使徒2:30)と言われる所以がここにあります。

powered by Quick Homepage Maker 5.2
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional