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主は、あなたのために御使いに命じて

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74. 主は、あなたのために御使いに命じて

【聖書箇所】 詩篇91篇11節

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【読み】
キー マルアーーヴ イツァヴェ ーフ 
リシュモルー ベル デラーーハー

【文法】
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【翻訳】

【新改訳改訂3】
まことに主は、あなたのために、御使いたちに命じて、すべての道で、あなたを守るようにされる。
【口語訳】
これは主があなたのために天使たちに命じて、あなたの歩むすべての道で/あなたを守らせられるからである。
【新共同訳】
主はあなたのために、御使いに命じて/あなたの道のどこにおいても守らせてくださる。
【岩波訳】
なぜなら、かれはおのが使者たちをあなたのために命じ、あなたのすべての道であなたを護らせるからだ。
【NKJV】
For He shall give His angels charge over you, To keep you in all your ways.
【NIV】
For he will command his angels concerning you / to guard you in all your ways;

【瞑想】

20世紀を代表する大衆伝道者ビリー・グラハム師はその著“Angels―
God’s Secret Agents,1975”(邦訳「天使―その知られざる働き」1976,いのちのことば社)の冒頭で次のように記しています。
「私が天使について説教しようと決心したとき、私の蔵書の中には天使に関する本が一冊もないことがわかった。調べてみると、今世紀には天使に関する本が出版されていないことが明らかになったのである。」と。悪霊やオカルトや悪魔に関する本が多く出版されながら、なぜ天使についての本が出版されないのか、これは奇妙なことであり、不吉だとして、グラハム師は聖書に基づいた天使の研究に従事して来たと記しています。

御使いは、全く異なった次元に属する霊的な被造物であり、自然の秩序に縛られている限りは、そういう異なった次元を私たちはほとんど理解することができません。神は御使いに私たちよりも高度な知識と力と機動性を与えておられます。神によって特別な任務に就かせられるとき、肉体を持つ存在となることもありますが、生殖の能力は与えられてはおらず、めとることもとつぐこともできない(マルコ12:25)存在です。

御使いの数について、ダビデは「神のいくさ車は幾千万と数知れず」(詩篇68:17)と歌っていますし、使徒ヨハネは御座の回りにいる「万の幾万倍、千の幾千倍」(黙示録5:11)の御使いを見ています。使徒パウロはキリストが再臨されるとき「主イエスが、炎の中に、力ある御使いたちを従えて天から現われる」(Ⅱテサロニケ1:7)と述べています。

数えきれないほどの御使いたちが、想像もつかないほどの力をもって、神のみこころを行なっているのです。単独であったとしても、集合体であったとしても、御使いは言語に絶するほどの力をもった現実の存在なのです。

詩篇91篇では、主を信頼する者に対して、主が御使いに命じてあらゆる助けを備えておられることを約束しています。

聖書の中には「主の使い(御使い、天の軍勢、天使)」についての言及が数多くあります。旧約では213回以上、新約では175回以上です。これほどの言及があるにもかかわらず、現代の私たちは「主の使い」についてほとんど意識していないのではないかと思います。「主の使い」は神と人とに仕えるために創造された被造物です。「主の使い」の存在自体が神の恩寵です。主の使いは、危機的な状況の中で必ず守ってくださるからです。
ダビデの生涯を見るときー特に、荒野での経験―、サウルの執拗な追跡によって生存の保障が脅かされたにもかかわらず、サウルはダビデに指一本触れることができませんでした。それは神が主の御使いを通して守ってくださったからでした。

例えば詩篇18篇7~15節がそうです。ダビデの祈りに答えて、神が天を押し曲げて来られます。そのときの様子が次のように記されています。


【新改訳改訂第3版】詩篇18:10~15
10 主は、ケルブに乗って飛び、風の翼に乗って飛びかけられた。
11 主はやみを隠れ家として、回りに置かれた。その仮庵は雨雲の暗やみ、濃い雲。
12 御前の輝きから、密雲を突き抜けて来たもの。それは雹と火の炭。
13 【主】は天に雷鳴を響かせ、いと高き方は御声を発せられた。雹、そして、火の炭。
14 主は、矢を放って彼らを散らし、すさまじいいなずまで彼らをかき乱された。
15 こうして、水の底が現れ、地の基があらわにされた。【主】よ。あなたのとがめ、あなたの鼻の荒いいぶきで。


このように、神の栄光の顕現のときには必ず御使いの軍団が神に仕えています。そしてそれはしばしば自然的表象(風の翼、やみ、雨雲、密雲、雹、火の炭、雷鳴、いなずま、息吹など)によって表わされています。

神に仕え、また人にも仕えている御使いについて、私たちはもっと深く知る必要があります。御使いは私たちが考えているよりももっと近くにいるからです。

詩篇 91:11~12

11 まことに主は、あなたのために、御使いたちに命じて、すべての道で、あなたを守るようにされる。
12 彼らは、その手で、あなたをささえ、あなたの足が石に打ち当たることのないようにする。


2013.4.29


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