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詩19篇「(魂を)生き返らせる」 שׁוּב シューヴ

〔カテゴリー育成〕

7節「主のみおしえは完全で、たましいを生き返らせ、・・」(新改訳)
7節「ヤーウェの律法は完全で、魂を取り戻させる」(岩波訳)

Keyword; 「(魂の)回復」 restore, reviving the soul, giving restore

  • 魂を「生き返らせ」と訳されたシューヴ(שׁוּב)は、本来、「帰る」「戻る」という意味ですが、詩19篇では魂が本来のあるべき元の状態に帰るという意味で用いられています。有名な詩23篇にも「主は、私のたましいを生き返らせ(שׁוּב)」とあります。詩80篇では「神よ。私たちをもとに返し(שׁוּב)、御顔を照り輝かせてください。そうすれば救われます。」(3, 7, 14, 19節)とあります。
  • 詩19篇7, 8節には、神のみことばのもつ四つの力が告白されています。
    (1) 魂を「生き返らせる」(シューヴשׁוּב)ー(1)は(2)(3)(4) をもたらす原初的要因です。
    (2) わきまえのない者を「賢くする」ハーハム(חָכַם)
    (3) 人の心を「喜ばせる」サーマハ(שָׂמַח)
    (4) 人の目を「輝かせる」オール(אוֹר)
  • 私たちは誰でも、過去のつらい体験や現在のストレス、また将来への不安の中で、心や考え方が追いつめられ、束縛されたライフ・スタイルの中へと閉じ込められてゆく危険性を持っています。不登校、引きこもり、いじめ、家庭内暴力、幼児虐待、アルコール・薬物依存、摂食障害、怒りの爆発、うつ、神経症、中高年の自殺、等。「心の時代」と呼ばれている現代社会に溢れているこのようなさまざまな束縛のかたちは、まさに私たち人間の持つ脆さを如実に示しています。それゆえ、今日に生きる多くの人々が傷ついた心の癒しを求めています。
  • 自己崩壊への不安と恐怖に耐えきれなくなった私たちの心と体は、手軽な安心感を与えてくれそうな偽物との安易な結びつきを求めて彷徨(さまよ)い、翻弄され、傷つき、疲れ、打ちのめされて、ついには、自分の存在を最終的な崩壊から守るためにゆがめられた束縛の世界の中へと閉じこもってゆきます。今日の多くの「引きこもり者を持つ家庭」の存在は、まさにこの束縛された世界へ閉じこもってゆくライフ・スタイルの現実的な現れと言われています。しかし本当の癒しは、さまざまな原因によって傷つき、ゆがめられ、バラバラにされてしまった人間存在の精神的・肉体的部分が、本来持つべきであった健全な姿を神とのかかわりによって回復し、本当の自分を取り戻してゆくことを意味しています。自然界を通しての心の癒しもありますが、それには限界があります。神からの直接的な啓示が必要です。そして「主のみおしえは完全で、たましいを生き返らせ(取り戻させ)る」との告白を、今一度、真剣に受け止める必要があると信じます。なぜなら、神は魂を癒し、知恵と喜びと存在の輝きを取り戻してくださるからです。

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