礼拝用語Ps27
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詩27篇「信じる」 אָמַן アーマン
(カテゴリー: 信頼)
13節「わたしは信じます。命あるものの地で主の恵みを見ることを。」(新共同訳)
13節「ああ、私に、生ける者の地で主のいつくしみを見ることが信じられなかったなら。―」(新改訳)
Keyword;「信じる」 believe,
19:7/27:13/78:22,32,37/89:28,37/93:5/101:6/106:12,24/111:7/116:10/119:66/145:13
- 「信じます」と訳されたアーマン(אָמַן)は、聖書においてはとても重要なことばです。しかし詩篇にはこのことばはそれほど多くはありません。アーマン(אָמַן)が聖書で最初に出てくるのは創世記15章6節です。「アブラムは主を信じた。主はこれを彼の義と認められた。」という箇所です。アブラムは「主には約束されたことを成就する力があることを信じたのです。だからこそ、それが彼の義とみなされたのです。」(ローマ4:21~22)。ここは救いにおける信仰義認の教理を教えている大切な箇所です。
- 神は「信じること」を喜ばれます。また、「信じること」と「愛すること」には自発性が伴います。それゆえ、I will believe とか I will love という言い方はしません。I believe, I love という表現が一般的です。
- 詩篇27篇15節は、口語訳も、新共同訳も、共に「わたしは信じます」と訳していますが、新改訳では反語的に訳されています。また、「わたしは信じる」ゆえに16節の「主を待ち望む」ことが成立します。
- アーマン(אָמַן)の類義語としては、「信頼します」のバータハ(בָּטַח)があります。前者は「何を」信じるのか、その信じる内容が問題であるのに対し、後者は「誰を」信頼するのかが問われます。ちなみに、詩篇27篇13節では「命あるものの地で主の恵みを見ることを」信じる内容としています。それゆえ自分に「主を待ち望め」と呼びかけているのです。
- お祈りのあとに「アーメン」(ヘブル語ではאָמֵן、ギリシア語ではαμην)といいますが、その語源が「確固とした、しっかりした、信頼できる」という意味を持った「アーマン」(אָמַן)です。「忠実、真実」という意味のエムーナー(אֱמוּנָה)、「まこと」という意味のエメット(אֱמֶת)もみな同じ語根です。
- キリストが「まことに(アーメン)、あなたがたに告げます。」(マタイ19:9, 23)
「まことに,まことに(アーメン,アーメン)あなたに告げます。」(ヨハネ3:3,511)と言う時、これは主のみの独自な表現であり、イエス・キリストの語ったことばに対して、明らかにメシア的権威を与えていることばです。私たちが信じると言っても、その信仰を支えているのは主イエス・キリストの真実です。でなければ、私たちの信仰は信心となんら変わりません。主の確かな真実によって与えられ、支えられている信仰であるゆえに、主に心からの賛美と感謝をささげます。