秩序立った配置、神の導きによる整然とした移動、奉仕分担
モーセ五書の目次
民数記3. 秩序立った配置、神の導きによる整然とした移動、奉仕分担
(1) 幕屋を中心とした宿営の配置(2章)
イスラエルが荒野を旅するためには整然とした秩序が必要だった。
①宿営の配置、および行軍の順序と仕方は全て神がみこころのままに定められた。
②モーセとアロン、およびその子らとレビ人は幕屋のまわりに宿営した。
(2) レビ人のそれぞれの奉仕分担
①ゲルション族・・幕屋の幕類
②ケハテ族・・聖所の中の器具類
③メラリ族・・幕屋の板類
(3) 組織におけるリーダーシップ(7章)
権威の秩序と情報伝達のための指揮系統がはっきりしていた。
①神→モーセ→各部族のリーダー
②神→モーセ→大祭司アロン→祭司→レビ人の各部族のリーダー
(4) 神の導き(9章)
① 18~23節には、民が「主の命令によって」(7回)一体となっている姿がみられる。
主の命令によって、イスラエル人は旅立ち、主の命令によって宿営した。雲が幕屋の上にとどまっている間、彼らは宿営していた。」(9章18節)とある。神の臨在の雲が幕屋を離れると、一同は直ちに旅立った。
② これは実に大変なことであった。その理由は・・・・
a. 予告なし・何の予告もなく、「昼でも、夜でも、雲が上がれば、彼らはいつも旅立った」(21節)
b. とどまる期間も一定ではなかった・「二日でも、一月でも、あるいは一年でも」(22節)
c. 大勢の人に関わることであった・・この時のイスラエル人たちの総勢は、約二百万を超えていた。
③ これが可能となるためには・・・・
a. 意志の服従
いつでも神の意志を自分の意志とすることなしに主の命令には従えない。
b. 生活の構え
礼拝だけでなく、衣食住のこと、結婚や出産、労働、休息など実際的な生活がいつでも動けるようにそれ相応に整えていなければならなかった。
c. 待つ訓練
何ヶ月も、一年も雲が動かないとき、そこにじっといるということは移動すること以上に困難であったに違いない。
d. 神の命令は最善であるという信仰
たとえ自分には不都合で乗り気になれなくても、主は一番良い時に、一番良いようにしてくださるという信頼が必要であった。神の導きは最善と信じる信仰。
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