瞑想Ps134/A
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瞑想Ps134/A
- 詩133篇がシオンにおける一致のヴィジョンを描いているとすれば、詩134篇はシオンにおける賛美の回復のヴィジョンを描いています。シオンは主の臨在が満ち満ちた聖なるところであ り、天から注がれるすべての祝福の門です。そこにおいて、「主のすべてのしもべたち」(1節)に (新約的にいうならば、「主にあるすべての聖徒たち」と同義です)、「主をほめたたえよ」と呼びかけています。シオンはまさに四六時中、賛美がささげられるべき所です。
- この詩篇は、短いながらも、賛美と祝福の循環が描かれています。原語はいずれも「バーラフ」בָּרַךְで、人から神へのバーラフは「賛美」となり、神から人へのバーラフは「祝福」と訳されます。「賛美」は主からの祝福に対する人の応答であり、「祝福」は人からの賛美に対する神の応答です。「天の都」においてはそれが永遠に続くのです。
- 1節の「さあ」と訳された原語は詩133篇の冒頭と同様の「ヒンネー」הִנֵּהで、「見よ」(behold)と訳されます。このことばはいつも私たちに「終わりの日」(メシア王国)を喚起させることばです。詩133篇では「兄弟たちが共に住む」不思議さに対して、詩134篇では「賛美と祝福の循環」の不思議さに対して、それぞれ目を留めさせようとしています。詩133篇も、詩134篇も、いずれも聖なるシオンに「主のとこしえのいのちの祝福」が注がれています。
- 世界中のキリストにある教会はすべてシオンから始まっています。そこから福音が伝えられ、やがてそこに向って戻っていきます。私たちは、今、そのプロセスの中に存在しているのです。
