****** キリスト教会は、ヘブル的ルーツとつぎ合わされることで回復し、完成します。******

礼拝用語Ps41

詩41篇「知る、分かる」 יָדַע ヤーダ

〔カテゴリー信頼〕

11節「このことによって、あなたは私を喜んでおられるのが、わかります。」(新改訳)
11節「そしてわたしは知るでしょう。わたしはあなたの御旨にかなうのだと」(新共同訳)

Keyword; 「知る」 know,
4:3/9:10/20:6/36:10/51:3/56:9/59:13/73:16/83:1/87:4/89:15/91:14/100:3/109:27119:75, 79, 125, 152/135:5/139:14/140:12

  • 「知る」と訳されるヤーダ(יָדַע)は、神とのかかわりにおいて、きわめて重要な礼拝用語です。旧約では947回、詩篇では92回使われています。神がどのようなお方であるかということを知るということは、単なる知的理解にとどまることではなく、人格的・体験的な愛の交わりを意味するからです。「知り、知られる」という関係をしるした詩139篇はその意味ではすばらしい傑作です。また、創世記4章1節の「人はその妻を知った」は、霊的、精神的、肉体的なものすべてを含んだ交わりを意味します。
  • 詩41篇11節のように、自分の存在が神によって喜ばれていることが「わかる」、神に受け入れられていることを「知る」ことは、生きる力を生み出し、存在の輝きを放ちます。御子イエスも御父から「わたしの愛する子、わたしはあなたを喜ぶ」と言われました。この御父の内なる愛の声を、すべての神の子どもたちは日々聞く必要があります。
  • かつてNHKでマザーテレサの働きを紹介するドキュメンタリーが放映されました。その中に、孤児を抱くマザーテレサの姿がありました。顔に輝きを失った幼児が、マザーに抱かれ、頬ずりされ、語りかけられているうちに、孤児の顔は次第に輝きはじめました。私は「これが人間という存在なのだ」と思いました。自分の存在が認められ、受け入れられ、理解され、大切にされてはじめて輝くかかわり、これこそ人格的な交わりです。
  • ちなみに、ヨハネの福音書における大切なキーワードは「信じる」πιστενεινですが、「知る」γνωσκεινという動詞もそれと密接な関係にあります。
  • 詩41篇は詩篇第一巻の最後の詩篇です。A・ヴァイザーという人は、第一巻の主要テーマは「悟り」だとしています。つまり何が「幸いなことか」を悟ること、最も大切なことは何かを悟ること、しかし、その悟りは知識によって得ることはできません。神と共に歩む経験を通してはじめて開かれる悟りです。人間の知恵によってもたらされるものではありません。神の知恵に基づく「気づき」と言えます。
  • 預言者ホセアは、「私たちは、知ろう。主を知ることを切に追い求めよう。主は暁の光のように、確かに現われ、大雨のように、私たちのところに来、後の雨のように、地を潤される。」(ホセア6:3)と、主を知ることの大切さとその祝福を語りました。神を知ることを、神ご自身がなによりも喜ばれるからです。

powered by Quick Homepage Maker 5.2
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional