レビ記におけるトピック
モーセ五書の目次
レビ記3. 重要なトピック
(1) 安息年の意味(25章)
- 6年間、畑には種を蒔き、収穫をする。しかし7年目には種を蒔くことはせず、ぶどうの枝を刈り取ることをしてはならない。なぜなら土地は主のものであり、地も主の安息を守らなければならないからである。その年に生える草や実りが何であれ、だれでも(貧しい者から獣に至るまで)自由に食べることができるように主ご自身の土地として提供される。ここに見事な社会福祉の理念が見られる。
(2) ヨベルの年の意味(25章)と救済史的理解
- 安息の年を7度数えた50年目は、ヨベルの年として聖別されなければならない。ヨベルの年は奴隷は無条件に釈放され、貧しさのために売っていた土地は、無条件に元の所有者に返還される。いわば自由の回復の年として守られるべき規定であった。
①社会機構において実施(レビ25章8~16節)
②メシア来臨の待望(イザヤ61章1節「捕らわれ人には解放を、囚人には釈放を・・」)
③イエス・キリストにおいて成就(ルカ4章17~21節)・・この箇所はルカ神学の鍵である。
- しかしイスラエルの歴史を見ると実際はそうではなかったようである。神が神の民に要求する社会の正義と公正は守られなかったのである。
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